『日本の科学者』 2009年目次
2009年12月号 Vol.44 No.12 通巻503号
<扉のことば>「金融資本主義」という言葉は使わない 西川純子
<特集>21世紀の世界と日本の平和構築
まえがき 沢田昭二
世界経済危機の深化と米国の世界戦略 増田正人
米国の軍事戦略と軍事産業基盤 山崎文徳
平和の地域共同体と日米同盟--新しい世界秩序構築における市民社会の役割
川田忠明
2010年NPT再検討会議と核兵器条約の具体化・再論:英国内閣文書を読む
浦田賢治
<談話室>“講座派”は乗り越えられたのか? --近代日本技術史の研究に
関して 市川浩
<レビュー>アセスメントの到達点と課題--衣浦3号地廃棄物最終処分場を
例として 中川武夫
<シリーズ憲法(17)>障害児の性的自律と教育人権--七生養護学校事件
一審判決をめぐって 児玉勇二
<フロンティア>国立大学法人におけるパート労働者--その実態と今後の課題
長野祐子
<オピニオン>兵庫県佐用町での豪雨被害の特徴 田結庄良昭
<オピニオン>21世紀に生きる科学者の役割--原発はなぜ恐ろしいのか
篠笥憲爾・赤塚節
<レポート>原水爆禁止2009年世界大会「科学者集会」の報告 金持徹
<本>
安藤実編著『富裕者課税論』 塚谷文武
松岡健一著『医学とエンゲルス--社会医学の立場から』 二木立
<科学者つうしん>
・『日本の科学者』第44巻(2009年)総目次
<編集後記> 本田浩邦
2009年11月号 Vol.44 No.11 通巻502号
<扉のことば>大学院生の抱える不安と展望 加賀美太記
<特集>研究が面白い!part4 大学院生の研究紹介
まえがき 佐藤克春
プラグマティズムと価値の探求--民主主義教育の観点から 中村清二
国連開発計画の「現地化」制作--グアテマラからの示唆 真嶋麻子
公共事業における設計業務の問題に関する一考察 堤忠相
極低温原子気体に対する化学平衡理論の紹介 松田裕一
体制転換とロシアの代表制 佐藤史人
座談会:若手研究者の雇用問題 編集:佐藤克春・山崎哲史
<談話室>平和な世界への転換と科学の役割 長野八久
<レビュー>ナショナル・トラストを訪ねて--持続可能な人間社会を求めて
四元忠博
<レビュー>平和的生存権論の現段階
--イラク派遣違憲訴訟,名古屋高裁判決を中心に 奥野恒久
<シリーズ憲法(16)>24条改憲論と家族の現状 杉井静子
<本>
川崎健著『イワシと気候変動--漁業の未来を考える』 二平章
宮澤由美著『認知症に向き合う本--治療・予防・介護のアドバイス』
刈田啓史郎
<科学者つうしん>
<編集後記> 大松重雄
2009年10月号 Vol.44 No.10 通巻501号
<扉のことば>素朴でしかも根本的な問いを 深井誠一
<特集>大学・高専法人化の現状と打開策を考える
まえがき 前田達男
新自由主義高等教育改革の現段階とその打開策 細井克彦
金沢大学の組織改編と研究費の推移 直井俊一・木綿隆弘
法人化後の富山大学の現状と課題--2008年の学長選考問題にもふれて
広瀬信
福井大学における大学改革の現状と課題 森透・岡崎英一
法人化後の高専の現状と課題 亀田悦正
<通巻500号記念 談話室・入選作品>
科学者と音楽--なかにはこんな科学者もいた 伊藤隆
<レビュー>星野芳郎による「自動車システムの本質的欠陥」論の40年
--モータリゼーション批判の史的素描 粟野宏
<レビュー>公共の福祉と経済的自由 多田一路
<シリーズ憲法(15)>
憲法九条を世界に生かす--平和と人権の国際貢献をめざして 新倉修
<オピニオン>21世紀の進化理論--異変の促進理論について 広木詔三
<通巻500号記念 本・入選作品>
湯浅誠,河添誠編著『“生きづらさ”の臨界--“溜め”のある社会へ』
荒岡作之
<本>O. ギンガリッチ,J. マクラクラン著『コペルニクス』 大松重雄
<科学者つうしん>
<編集後記> 中本悟
2009年9月号 Vol.44 No.9 通巻500号
<通巻500号記念 扉の言葉・入選作品>
通巻500号によせて--Humanityに寄り添い高める 宗川吉汪
<通巻500号記念 特集>
まえがき 生井兵治
学問のあり方--哲学・思想の観点から 北村実
経済の分野における日本科学者会議の科学者運動
--その奇跡と当面する諸課題 長砂實
一般教育あるいは教養部--『日本の科学者』で読む 小森田精子
科学者の社会的責任と『日本の科学者』 安斎育郎
地球温暖化が農林業に及ぼす影響 本間慎
レジーム・シフト理論と環境思想・法的概念の変遷
--海洋生物資源の持続可能な利用をめぐって 川崎健
『日本の科学者』概史--通巻1〜500号(1巻1号〜44巻9号;1966.3〜2009.9)
の変遷 生井兵治
<通巻500号記念 談話室・入選作品>
書字方向から見る平和問題 西山豊
<通巻500号記念 レビュー・入選作品>(1)
核燃料再処理問題について--その歴史と現状を考える 市川富士夫
<通巻500号記念 レビュー・入選作品>(2)
道路偏重の交通政策で石川県はどうなったか 児玉一八
<通巻500号記念 レビュー・入選作品>(3)
スプートニクとポリドナウイルス--この奇妙なウイルスたち 宗川吉汪
<通巻500号記念オピニオン・入選作品>
ナショナリズム高揚のために利用される科学・技術有用論
--広島の「原爆資料館」の展示方針変更と
「大和ミュージアム」人気が示すもの 上野哲
<通巻500号記念 ひろば>
『日本の科学者』の<ひろば>欄の変遷と概要 生井兵治
第45期『日本の科学者』編集委員会の発足にあたって 林弘文
『日本の科学者』通巻500号記念公募原稿の入選作品の選考経過 北川勝弘
<編集後記> 前田耕治
2009年8月号 Vol.44 No.8 通巻499号
<扉のことば>イプセン『人形の家』の上演--未来の扉を開く文学教育
金子幸代
<特集>平和学のすすめ
まえがき 安斎育郎
平和概念の発展 安斎育郎
平和学の歴史的展開 岡本三夫
平和教育の現状と課題--平和教育の推進のために 村上登司文
ガルトゥング平和学とトランセンドの活動 藤田明史
<談話室>自費出版と学術書 伊藤良久
<レビュー>核のない世界--実現性の検証 渡植貞一郎
<シリーズ憲法(14)>立川反戦ビラ事件と表現の自由 石埼学
<オピニオン>日中戦争期の同仁会による対中国医療支援 末永恵子
<ひろば>
日韓の歴史認識を共有し真の友好親善を! 杉浦公昭
「日本科学者会議京都支部ニュース」バックナンバーのデジタル化完了!
富田道男
ヒトの60兆個の細胞と25兆個の赤血球 宗川吉汪
<本>
碓井敏正著『格差とイデオロギー』 田村太一
加茂年男,岡田知弘,鶴田廣巳,角田英昭著『幻想の道州制--道州制は
地方分権改革か』 三好正毅
<第40回定期大会報告・大会宣言・大会決議>
<科学者つうしん>
<編集後記> 生井兵治
2009年7月号 Vol.44 No.7 通巻498号
<扉のことば>民主主義について考えること 千葉正喜
<特集>司法改革をめぐる諸問題
まえがき 小沢隆一
法科大学院の現状と課題 小沢隆一
裁判員制度への官僚と国民の見方 五十嵐二葉
法教育の進め方--司法制度改革と教育法制改革をふまえて 渡邊弘
<談話室>日本における大地震の強震動観測 清野政明
<レビュー>わが国の森林・林業をめぐる環境の変化とあるべき林業政策
笠原義人
<レビュー>温暖化対策としての排出量取引の問題点と展望 佐藤洋
<レビュー>裁判員に不可欠な吟味技法と表現力--フォーラム「市民は
裁判員制度にどう臨むか」の経験をふまえて考える 伊藤宏之
<シリーズ憲法(13)>対テロ戦争と憲法学--
B・アッカーマン「Emergency.Constitution」論が示すもの 大河内美紀
<本>
畑明郎・田倉直彦編著『アジアの土壌汚染』 関耕平
杉田聡著『買物難民--もうひとつの高齢者問題』 渡邊英俊
大森典子著『歴史の事実と向き合って--中国人「慰安婦」被害者と共に』
田中愛子
井関勉監修、牧里毎治・山本隆編『住民主体の地域福祉論 理論と実践』
長友薫輝
<ひろば>国にNo!といえる「愛国心」やっぱり必要だ--ビル・トッテン著
『愛国者の流儀』を読んで 佐藤根大士
<科学者つうしん>
<編集後記> 南有哲
2009年6月号 Vol.44 No.6 通巻497号
<扉のことば>南部・小林・益川3氏のノーベル物理学賞受賞に寄せて
小林昭三
<特別企画特集>南部陽一郎・小林誠・益川敏英・下村脩4氏の2008年度
ノーベル賞受賞記念 その2
まえがき 生井兵治
2008年ノーベル物理学賞『破れた対称性』--日本の素粒子物理学
沢田昭二
科学技術基本計画と「基礎研究の推進」の現実 野村康秀
大学における教育・研究のあり方--「大学評価」と「競争的資金」の実態
池内了
初等中等教育段階における理科教育のあり方--子どもたちの科学的な思考力
を育てるために 梶山正明
<談話室>昆虫標本と蔵書を外国の大学に寄贈--定年前に私の「宝物」の安住
の地を探す 八田耕吉
<レビュー>「霞ヶ浦導水事業」に対する漁業協同組合と科学者の闘い
川崎健
<シリーズ憲法(12)>地方自治条項の改憲と道州制問題 進藤兵
<オピニオン>大学政策の抜本的転換を--日本科学者会議第17回総合学術
シンポジウムからの教訓
北川勝弘・酒井健次・沢田昭二・柘植新・中須賀徳行
<オピニオン>科学・技術革新で地球環境は救えるか 菅野礼司
<本>
脇田滋著『労働法を考える--この国で人間を取り戻すために』
前田達男
雨宮処凜・小森陽一著『生きさせる思想--記憶の解析,生存の肯定』
三好正毅
<ひろば>太陽光発電と原子力 三好正毅
<科学者つうしん>
<編集後記> 北川勝弘
2009年5月号 Vol.44 No.5 通巻496号
<扉のことば>現代の貧困と戦後日本における「学校づくり」の到達点
石井拓児
<特別企画特集>南部陽一郎・小林誠・益川敏英・下村脩4氏の2008年度
ノーベル賞受賞記念 その1
まえがき 生井兵治
<特別企画座談会>2008年度ノーベル物理学賞受賞者 益川敏英さんを囲んで
--子ども時代から現在までを語る 益川敏英・九後太一・鈴木恒雄
オワンクラゲの緑色蛍光タンパク質GFPの発見とその後の展開 大倉正道
<談話室>風を追って60年 吉野正敏
<レビュー>政府の平和主義解釈とその変更--集団的自衛権論を中心に
浦田一郎
<フロンティア>戦時下日本の関東軍国境要塞が映す戦争犯罪 末永恵子
<シリーズ憲法(11)>地方自治の再編と憲法改正論 日詰一幸
<本>
大泰司紀之・本間浩昭著『知床・北方四島--流氷が育む自然環境』
横畑泰志
諏訪裕美子・色部裕著『過労死の労災申請--過労死?と思ったら読む本』
刈田啓史郎
<科学者つうしん>
<編集後記> 氏川恵次
2009年4月号 Vol.44 No.4 通巻495号
<扉のことば>巨大化する天体望遠鏡 青木和光
<特集>世界金融危機と金融規制の現代的課題
まえがき 中本悟
世界的金融危機と現代資本主義 井村喜代子
サブプライムローン問題とアメリカ住宅ローン市場の変容 豊福裕二
サブプライムローン証券化の虚構性 高田太久吉
金融の公共性と社会的責任金融・国際的責任金融 紀国正典
<談話室>数学をめぐる最近の科学・技術政策論的動向 伊藤光弘
<レビュー>ドイツの再生可能エネルギー法による太陽光発電促進策とその
経済効果 竹濱朝美
<レビュー>臭素系難燃剤汚染の脅威 泉邦彦
<シリーズ憲法(10)>イラク派兵違憲名古屋高裁判決の今日的意義 小林武
<オピニオン>都賀川土石流災害警戒区域における親水公園の集中豪雨災害
からの教訓 田結庄良昭
<本>
笠井亮著『政治は温暖化に何をすべきか--日本共産党,ヨーロッパを訪ねて』
三好正毅
鰺坂真・上田浩・宮田哲夫・村瀬裕也編著『日本における唯物論の開拓者
--永田廣志の生涯と業績』 伊藤敬
<科学者つうしん>
<編集後記> 山崎哲史
2009年3月号 Vol.44 No.3 通巻494号
<扉のことば>「ありがとう」 小島信晃
<特集>21世紀社会主義論--新しい社会主義を目指す国々の胎動
まえがき 長砂實
ロシアにおける新しい社会主義論 岡田進
EU新加盟国における新しい選択肢としての社会主義を考える 田中宏
「中国的特色ある社会主義」の理念と現実 座間紘一
ラテンアメリカにおける「新しい社会主義」への挑戦 新藤通弘
<談話室>悪意に満ちた批判も新研究分野開拓の妙薬になる 松村皐月
<レビュー>昔話絵本の校正と物語世界--グリム童話「ラプンツェル」を
もとにして 塩野谷斉
<レビュー>森林労働環境の改善による健全な森林の育成と林業の活性化
今冨裕樹
<フロンティア>なぜ保育所待機児はなくならないのか 奥野隆一
<シリーズ憲法>休載
<オピニオン>電磁波の健康への影響と規制の動向--わが国も早急に適正な
法的規制を 寺岡敦子
<本>笠原義人・香田徹也・塩谷弘康著『どうする国有林』 大浦由美
杉井春子著『格差社会を生きる--男と女の新ジェンダー論』 冬木春子
倉地克直・沢山美果子編『働くこととジェンダー』 関井友子
後藤仁敏著『唯臓論』 生井兵治
<ひろば>太陽光発電と原子力 三好正毅
<科学者つうしん>
<編集後記> 横田力
2009年2月号 Vol.44 No.2 通巻493号
<扉のことば>雨宮処凜さんが秋田でトークショー 左近拓男
<特集>知的財産重視政策の展開と問われる大学の公共性
まえがき 野村康秀
大学に対する知的財産政策の歴史的変化と問題点 野村康秀
国立大学法人の公共性をむしばむ知的財産保護 多羅尾光徳
民間企業から見た大学の知的財産状況の変化 大山光
日本のイノベーション創出政策は成功するのか--イノベーション,
科学技術,学術をめぐる政策の総合性と的確性 明石博行
<談話室>日本の昆虫調査が目的の「お雇い外国人」英語教師 中村和夫
<レビュー>自由・民主主義と市場経済を通じる社会主義 芦田文夫
<レビュー>現代社会主義経済論の地平--ハーバーマスを超えて 岩林彪
<シリーズ憲法(9)>社会保障裁判50年の歩みと現段階 新井章
<オピニオン>歴史家と科学史家が協力して歴史教科書をつくろう--科学・
技術の社会的意義を歴史教育に 菅野礼司
<本>
岩佐茂編著『環境問題と環境思想』 牧野広義
岩本正光著『日本国民にとっての朝鮮問題』 三好正毅
田中正著『湯川秀樹のアインシュタイン--戦争と科学の世紀を生きた科学者
の平和思想』 望田幸男
木戸衛一・長野八久編著『平和の探求--暴力のない世界をめざして』
生井兵治
<ひろば>
村口(2008)「『人体の不思議展』は人間の尊厳を冒す」に同感 上野陽里
「『神学的思考』と『科学的思考』のシェア争い」の観点は「永続的な社会」
に有効か--林(2008)へのコメント 嶋田一郎
<科学者つうしん>
<編集後記> 藤田実
2009年1月号 Vol.44 No.1 通巻492号
<扉のことば>技術者の権利と社会的責務 高木秀男
<特集>現代日本の中小企業問題
まえがき 八幡一秀
現代日本の中小企業問題と独占資本--持続可能な社会・経済づくりと
中小企業振興の課題 吉田敬一
現代日本の中小商業問題--生き残り戦略を京都西新道錦会に学ぶ
八幡一秀
東京の中小業者の営業とくらしの現状--持続可能な地域経済の担い手
としての中小業者の役割 三浦岩男
行政改革と地方統計--日本経済のすそ野を支える中小企業の実態把握を
政策の基礎に 菊地進
<談話室>農ある家族の暮らしを--21世紀未来社会論を探る 小貫雅男
<特別レビュー:南部陽一郎・小林誠・益川敏英の3氏の
ノーベル物理学賞受賞記念>
写真乾板で発見した新素粒子の飛跡--歴史的回顧 丹生潔
<レビュー>「9.11テロ」陰謀説に対する批判的検討--自作自演説は
立証可能か 南雲和夫
<シリーズ憲法(8)>軍隊のない国家で憲法第9条を考える 前田朗
<特別ひろば>小林・益川理論とは? 坂東昌子
<本>
北川秀樹編『中国の環境問題と法・政策--東アジアの持続可能な
発展に向けて』 後藤隆雄
神沼公三郎,奥田仁,佐藤信,前田憲編著『北海道北部の地域社会
--分析と提言』 神山智美
<科学者つうしん>
声明「掲載論文等の質を高めるために」
<編集後記> 佐藤克春
事務局長談話「4研究者のノーベル賞受賞が教えるもの」 松川康夫