JSA

『日本の科学者』総目次2005年〜2009年

2005年 2006年 2007年 2008年 2009年

2005年

2005年1月号 Vol.40No.1 通巻444号
<扉のことば>・教育基本法の精神−−21世紀にどう生かすか  土屋基規 
<特集>日本の技術者は大丈夫か
・技能について−教育・訓練との関連で−  平沼高
・技術力の低下・崩壊の原因と背景  久村信政
・技能の伝承の惨状−−石川島播磨重工の労働実態から  山口健司
・スロイドの伝統と技術科の誕生−普通教育における技術教育を考える  横山悦生
<談話室>・学問の自由と大学憲章づくり  中富公一
<シリーズ:私の大学院時代>第12回 ・論文投稿を通して鍛えられた日々  船寄俊雄
・「文化」という混乱−文化概念の再構築に向けて−  川原ゆかり
・玄米中のカドミウム濃度の許容基準1.0ppmの検討(その4) 食品中カドミウム最大基準値についての国際的検討と日本政府の方針  浅見輝男
<読者のひろば>爽論騒論 ・「攻められる」と「攻める」ことの等確率性−数学における平和教育?−  豊島耕一
<本>
・宮村光重/食料・農業・食の安全に関する生協懇談会編『食料運動をたおやかに−生協懇10年の轍わだちとこれからの路みち−』  伊藤順子
・滝沢俊治著『身近で生きた物理学』  宗川吉汪
・石部正志著『考古学万華鏡』  青木和光
・四元忠博著『ナショナル・トラストの軌跡 1895〜1945年』  神山智美
<学術情報>  日本科学者会議学術体制部
第41・42期研究委員会設置の提案募集  日本科学者会議研究企画部
米軍のファルージャ攻撃即時中止とイラクからの自衛隊即時撤退を強く求める(事務局長談話)
<科学者つうしん>
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2005年2月号 Vol.40No.2 通巻445号
<扉のことば>・「役に立つ研究」とは何か?  渡部岳陽
<特集>北海道における自然エネルギーの現状と課題−バイオマスを中心として−
・自然エネルギーを巡る理念的問題に関する一考察  大友詔雄
・木質系バイオマスの現状と課題  神沼公三郎
・農畜産系廃棄物バイオガスプラントの現状と課題  松田従三
・水産系バイオマスの現状と課題  高橋延昭
・廃棄物バイオマスエネルギー化の現状と課題  山形定
・地域資源はまちおこしに繋がる  岩原栄
<談話室>・授業で学生に応える  田中愛子
<シリーズ:改憲問題の焦点>第1回 ・今日の改憲問題はなぜ生じたのか  金子勝
<シリーズ:私の大学院時代>第13回 ・授業より大切なこと  松木武彦
・わが国の農薬の内分泌かく乱性  泉邦彦
<読者のひろば>爽論騒論 ・文系の大学院生の就職について  牧穂波
<研究室から>・最近の刑事立法をめぐって  新屋達之
<本>
・宗川吉汪著『生命のしくみ11話』  岩瀬仁勇
・畑明郎著『拡大する土壌・地下水汚染−土壌汚染対策法と汚染の現実』  小野塚春吉
<科学者つうしん>
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2005年3月号 Vol.40No.3 通巻446号
<扉のことば>・資本の架空性  今宮謙二
<特集>数論の世界
・特集まえがき  佐藤文広
・数論とは何か?  広中由美子
・Fermatの最終定理を巡る数論  田口雄一郎
・数論アルゴリズムと暗号  中村憲
<談話室>・私の40年−市民運動への参加−  宮崎鎭雄
<シリーズ:改憲問題の焦点>第2回 ・押しつけ憲法論への一視点  寺川史朗
<シリーズ:私の大学院時代>第14回 ・鴎外学事始め  金子幸代
<若手奨励論文>・戦前日本の商業学校と中学校における中国語教育  邵艶
<本>
・大田堯著『わたしたちの教育基本法』  八本木浄
・石川康宏著『現代を探究する経済学−「構造改革」、ジェンダー』  碓井敏正
・安孫子誠也著『アインシュタイン−相対性理論の誕生』  稲生勝
・水谷民雄著『DES薬害−被害と救済の検証』  田中愛子
<学術情報>  日本科学者会議学術体制部
「若手奨励論文」に、あなたも投稿しませんか  『日本の科学者』編集委員会
日本の科学者・技術者・研究者のみなさんへ 京都アピール  日本科学者会議第15回総合学術研究集会
<科学者つうしん>
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2005年4月号 Vol.40No.4 通巻447号
<扉のことば>・ライフスタイルを変えよう  深尾正之
<特集>持続可能な社会へ−環境と経済の課題
・地球温暖化による危機は回避できるか?  和田武
・生活様式から環境問題を考える  岩佐茂
・現代の経済民主主義と新福祉国家のかたち  二宮厚美
・CSR時代の株主運動と企業改革の課題  森岡孝二
<談話室>・大学のセクシュアル・ハラスメントという難問  戒能民江
<シリーズ:改憲問題の焦点>第3回 ・日本国憲法の平和主義は「一国平和主義」か  奥野恒久
<シリーズ:私の大学院時代>第15回 ・本当は小学校の先生になりたかった  勝山吉章
・女性研究者の就職とポスドク問題についての私見  門間敬子
<研究室から>・コンピュータ理工学部の生活  太田光一
<本>
・泉邦彦著『有害物質小事典』  今井嘉郎
・郡山総一郎著『未来って何ですか−ぼくがいちばん撮りたかったもの』長谷川さなえ
<会員の新刊紹介>
投稿規定
<科学者つうしん>
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2005年5月号 Vol.40No.5 通巻448
<扉のことば>・未来をひらく歴史認識  大日方純夫
<特集>大学非常勤講師はいま
・大学非常勤講師組合の運動−小史・雇用実態・展望−  南雲和夫
・文部科学省・厚生労働省への処遇改善の陳情と成果  松村比奈子
・国立大学法人化と非常勤講師問題  志田昇
・大学非常勤講師の労働条件向上と均衡処遇原則  渡邉隆司
・参考資料:人文・社会科学系大学院の状況  青木和光
<談話室>・知床世界遺産登録を巡って  石城謙吉
<シリーズ:改憲問題の焦点>第4回 ・日本国憲法は時代遅れになっているか?  小栗実
<シリーズ:私の大学院時代>第16回 ・附置研究所での研究開始  八瀬清志
・足尾の地で研究者としての姿勢・成長について考える−JSA夏の学校2004 in 栃木(日光・足尾)  「JSA夏の学校2004」実行委員会
<本>
・八瀬清志・長井寿・矢野智昭・平田豊・宮本宏・松宮W・佐藤康雄・松本英次・的川泰宣著『技術と自然の未来を探る−ナノテクから宇宙まで 』  菅耕作
・森靖雄著『中小企業が日本経済を救う』  辰馬信男
・中西新太郎著『若者たちに何が起こっているのか』  吉田千秋
・安斎育郎 文/修『ビジュアルブック 語り伝えるヒロシマ・ナガサキ 』全5巻  梶雅範
<学術情報>  日本科学者会議学術体制部
2004年度日本科学者会議研究基金研究助成決定のお知らせ
日本科学者会議第36回定期大会開催のお知らせ
<科学者つうしん>
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2005年6月号 Vol.40No.6 通巻449
<扉のことば>・食事と化学  堀江一之
<特集>国立大学法人化1年と公立大学の現状
・国立大学法人化1年−破綻への構造−  細井克彦
・大学政策と大学評価の現段階  蔵原清人
・公立大学法人化問題−「地域の大学改革」への問いかけ  光本滋
・公立大学法人と大学を一体化させる首都大学東京  大串隆吉
<談話室>・学問の自由と教育権の独立について  田中史郎
<シリーズ:改憲問題の焦点>第5回 ・改憲陣営の改憲見取り図  小松浩
<シリーズ:私の大学院時代>第17回 ・仲間と教育実践・運動に支えられて  中山弘之
・世界科学者連盟の活動の現状と今後の課題−第19回総会に出席して  北村実
・科学労働者の社会的責任−第19回世界科学者連盟総会シンポジウム「科学・知識・市場」に参加して−  湯淺精二
<研究室から>・科学と芸術の融合をめざす大学におけるプラズマ研究  政宗貞男
<本>
・左巻健男ほか編著『新しい理科の教科書−親子でひらく科学のとびら』(小学3年、4年、5年、6年)全4巻)  菊谷秀臣
・国庫助成に関する全国私立大学教授会連合編『私立大学の未来−改革と展望』  佐久間英俊
<会員の新刊紹介>
核保有国は核兵器廃絶の「確かな約束」を実行せよ  日本科学者会議
第27回瀬戸内シンポジウム広島宣言  第27回瀬戸内シンポジウム
<科学者つうしん>
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2005年7月号 Vol.40No.7 通巻450
<扉のことば>・脳科学と教育  長谷川さなえ
<特集>緊急・教育基本法「改正」問題
・「戦争する国づくり」と教育基本法の「改正」  小森陽一
・教育基本法改正プランにおける新自由主義的側面の批判的検討  世取山洋介
・科学教育と教育基本法  中田康彦
・教育基本法「改正」と「大学改革」  植田健男
<談話室>・日本の病院について  尤維芬
<シリーズ:改憲問題の焦点>第6回・日本の「第九条」から世界の「第九条」へ−日本国憲法「第九条」の21世紀的位置−  金子勝
・科学リテラシーの教育  川勝博
<研究室から>・動物の差別的和名と教育学部  横畑泰志
<本>
・小笠原拓著『近代日本における「国語科」の成立過程−「国語科」という枠組みの発見とその意義』  田中史郎
・ティル・バスチアン著/山本啓一訳『恐ろしい医師たち−ナチ時代の医師の犯罪』   泉邦彦
・ディヴィッド・ベインブリッジ著/長野敬・小野木明恵訳『X染色体−男と女をきめるもの』  宗川吉汪
・牧野広義著『哲学と知の現在−人間・環境・生命』  稲生勝
・杉江栄一著『ポスト冷戦と軍縮』  近藤真
<学術情報>  日本科学者会議学術体制部
原水爆禁止2005年世界大会・科学者集会のお知らせ  原水爆禁止2005年世界大会・科学者集会実行委員会
<会員の新刊紹介>
<科学者つうしん>
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2005年8月号 Vol.40 No.8 通巻451
<扉のことば>・効率より大切なもの  船寄俊雄
<特集>日本国憲法の危機と「戦後」体制の転機
・戦後日本資本主義の特徴と課題−憲法と関係して−  今宮謙二
・政治の「戦後化」と「安保翼賛化」  五十嵐仁
・教育の「戦後」化と「人間選別化−教育を無視する教育改革のゆくえ  佐藤隆
・日本国憲法の危機と「脱戦後」策動−その克服の条件・可能性は  渡辺久丸
<談話室>・原爆投下後60年を迎えて−被爆樹は語る  吉川芙美
<シリーズ:私の大学院時代>第18回 ・野生ニホンザルへの道  好廣眞一
<研究室から>・定住外国人の選挙権  稲正樹
<本>
・C.G.ウィーラマントリー著/浦田賢治編訳『国際法から見たイラク戦争−ウィーラマントリー元判事の提言』  武川眞固
・日本科学者会議編『GUIDEBOOK 研究の方法』  長谷川さなえ
<読者のひろば>爽論騒論 ・遺骨DNA鑑定の科学性  宗川吉汪
日本科学者会議第36回定期大会報告  日本科学者会議
2005年度日本科学者会議研究基金研究助成応募要項(概要)  日本科学者会議研究基金準備委員会
原水爆禁止2005年世界大会・科学者集会のおしらせ  同実行委員会
<科学者つうしん>
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2005年9月号 Vol.40 No.9 通巻452
<扉のことば>・32,325人の自殺と働き方  福地保馬
<特別寄稿>・災害は忘れないうちにやってくる、終わらないうちにやってくる〜日本の災害問題と自治体再編〜  広原盛明
<特集>教科書検定を問う
・教科書検定の歴史と展望  田中史郎
・検定不合格事例−1996年度高等学校家庭科教科書  鶴田敦子
・自然をゆたかに科学的にとらえる検定外教科書づくり  左巻健男
<談話室>・技術者倫理教育から考えたこと−倫理学の科学化  山崎正勝
<シリーズ:私の大学院時代>第19回 ・研究者としてのたった一つの条件  藤田忍
<レビュー> ・アインシュタイン相対性理論への道  安孫子誠也
<レビュー> ・ラッセル・アインシュタイン宣言の精神と日本国憲法第9条  宗川吉汪
<本>
・沢田昭二著『核兵器はいらない!−知っておきたい基礎知識』  青木和光
・久保富三夫著『戦後日本教員研修制度成立過程の研究』  細井克彦
・岩崎允胤著『日本近代思想史序説[明治期後篇]』(上・下)  村瀬裕也
<学術情報>  日本科学者会議学術体制部
第41期『日本の科学者』編集委員会が発足しました  宗川吉汪
<科学者つうしん>
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2005年10月号 Vol.40 No.10 通巻453
<扉のことば>・若い人に着目しよう  向井俊彦
<特別寄稿>・日本科学者会議の40年−歴史と展望  北村実
<特集>環境問題の「まきかえし」
・最近の環境問題の「まきかえし」を検討する  畑明郎
・ダイオキシン・環境ホルモン問題の「まきかえし」を検討する(U)−ダイオキシンの生成にポリ塩化ビニルの焼却は関係ないか?−小野塚春吉
・温暖化問題のまきかえし批判  上園昌武
<読者のひろば>爽論騒論 ・なぜ、奇妙な曲訳に固執するのか?−「気候変動にかんする11カ国学術会議共同声明」の邦訳問題について  田中雄三
<談話室>・動物分類の目名をどうするか  横畑泰志
<レビュー>・環境リスク低減のための社会的選択  伊瀬洋昭
<レビュー>・国立大学法人における学問の自由と労働運動の課題−名古屋大学過半数代表者の経験をとおして  中嶋哲彦
<レビュー>・科学技術基本計画の10年  松井安俊
<研究室から>・歴史学とシミュレーション  今津勝紀
<本>
・野中郁江著『現代会計制度の構図』  野村秀和
・浜林正夫著『人権の歴史と日本国憲法』  神山智美
<会員の新刊紹介>
2005年度日本科学者会議研究基金研究助成応募要項(概要)
<科学者つうしん>
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2005年11月号 Vol.40 No.11 通巻454
<扉のことば>・ダム問題とその背景 上野鉄男
<特集>未来社会へ向けての科学・技術と文化・倫理
・21世紀初頭の「豊かな社会後の社会」における科学と技術 明石博行
・科学と技術を担う次世代人材育成政策について 兵藤友博
・地球環境問題は人類共通の課題か−持続可能な地球のための正義論− 碓井敏正
・“人間と自然の共生”理念の性格と意義 亀山純生
<読者のひろば>爽論騒論 江戸時代のGDP 中小路純
<談話室>・性教育の今日的問題〜性教育バッシングと憲法24条〜 宇野賀津子
<レビュー>・教科書検定制度の歴史的展開と問題点 浪本勝年
<フロンティア>・ モデル生物としての線虫C.エレガンス 竹田和正
<レポート>・原水爆禁止2005年世界大会・科学者集会の報告「いま、核兵器の廃絶!逆流を越えてさらに大きなうねりを」 長田好弘
<研究室から>・歴史学とシミュレーション  今津勝紀
<本>
 ・建部正義著『はじめて学ぶ金融論』[第2版] 磯谷玲
 ・中川雄一郎著『社会的企業とコミュニティの再生−イギリスでの試みに学ぶ』 若林靖永
 ・堀江一之・牛木秀治・渡辺敏行著『新版 光機能分子の科学 −分子フォトニクス−』 菅作
 ・Diana Wardら編、高橋理喜男・近藤哲也訳『野生生物のための河川環境管理』 横畑泰志
<学術情報 > 学術体制部
2005年度日本科学者会議研究基金研究助成応募要項(概要)
<科学者つうしん>
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2005年12月号 Vol.40 No.12 通巻455
<扉のことば>・アインシュタインの倫理性 川勝博
<特別寄稿>・『未来をひらく歴史』日中韓共同執筆の意義と課題 大日方純夫
<特集>ロボットと人間
・. ロボットとは何か?−ヒューマノイドとレスキューロボットを中心に 衣笠哲也
・スキルアシストの実用化とその安全要求から捉えたサービスロボットのための社会技術課題 山田陽滋
・人と共存するロボット−アザラシ型メンタルコミットロボット・パロ 柴田崇徳
・若者とロボットコンテスト−ロボット作りを通じて若者が成長する 清水優史
<談話室>・ 海洋物理学とはどのような学問か 坂本圭
<フロンティア>・ 現代科学の難問・疑問 宗川吉汪
<フロンティア>・ 深刻な性感染症拡大と性教育バッシング−性教育バッシングは性感染症拡大を助長しないか− 小長谷昌功
<フロンティア>・ 食の安全とBSE問題−消費者の立場から 山浦康明
<研究室から>・無認可保育所と消費税 浦野広明
<本>
・今宮謙二著『動乱時代の経済と金融』建部正義
・渡辺治著『憲法「改正」−軍事大国化・構造改革から改憲へ』 清水雅彦
・アグネス・チャン著『小さな命からの伝言』 林俊夫
・加藤武市著『畜産物と健康−卵・牛乳・肉の生産から考える−』 中島紀一
<オピニオン> 海外在住者の国政選挙投票権についての問題とその改善のための一提案 多羅尾光徳
研究委員会委員公募のお知らせ
<科学者つうしん>
『日本の科学者』総目次2005年
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2006年

Vol.41 No.1(通巻456号) 2006.1  
<扉のことば>情報公開・透明性・説明責任と核物質防護  中嶋篤之助 
<特集>危機に瀕する私立大学と解決の展望
 特集まえがき  佐久間英俊
 日本の私立大学の現状と高等教育政策  一井昭
 私立大学生のおかれた状況  樫原正澄
 日本の高等教育政策の構造的病理−国際基準、比較をとおして  重本直利
 国際人権規約「高等教育の漸進的無償化」条項に関する「2006年問題」について−私大助成(国庫助成)とのかかわりで−  今井証三
<談話室>原子力の平和利用−巨大科学「核融合」の場合  大石鉄太郎
<オピニオン>カラシナ・ディフェンシン遺伝子組換えイネの圃場試験に鑑みて科学者・研究者の社会的責任を考える  生井兵治
<レビュー>ツキノワグマの出没問題とクマ類の保護に関する論議  横畑泰志
<レビュー>中国の歴史教育−1980年代以降に焦点を当てて  新保敦子
<レビュー>中国の環境問題−若干の問題整理にかえて−  氏川恵次
<読者のひろば>ロートブラット博士の死を悼む  沢田昭二
<本>京都大学教育学部第二期生有志著『あの頃の大学生たち−戦後激動の「改革期」を生きる−』  八本木浄
野村秀和著『高齢社会の医療・福祉経営−非営利事業の可能性』  小栗崇資
吉田三千雄・藤田実編著『日本産業の構造転換と企業』  田村考司
ジョン・L・ギャデイス著、浜林正夫・柴田知薫子訳『歴史の風景−歴史家はどのように過去を描くのか−』  田中史郎
<会員の新刊紹介>
<学術情報>日本科学者会議学術体制部
自由民主党「新憲法草案」に反対する声明  日本科学者会議第41期第2回幹事会
声明 日米安全保障協議委員会における合意事項の撤回を求める  日本科学者会議第41期第2回幹事会
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<科学者つうしん>

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Vol.41 No.2(通巻457号) 2006.2
<扉のことば>「『安保』ファシズム」への道  金子勝 
<特集>自閉症児の心理と教育
 特集まえがき  田中道治  
 自閉症児と特別支援教育  奥住秀之 
 知的障害のある自閉症児・者における自己とコミュニケーションの発達  赤木和重 
 思春期の高機能自閉症の子どもの理解と指導  別府哲 
 通常学級に在籍するアスペルガー障害の子どもへの理解と援助−集団指導の問題に視点をあてて−  楠凡之 
<談話室>核兵器廃絶運動と北東アジアの非核化  山崎文徳
<レビュー>メンデレーエフの伝記  梶雅範
<フロンティア>BSEの発生原因と家畜生産者に及ぼす影響  加藤武市
<フロンティア>恒星の進化と宇宙水蒸気メーザー  今井裕  
<オピニオン>「戦争の放棄」から「安全保障」へ−自民党新憲法草案の解釈  浦田一郎
<オピニオン>環境権改憲論は戦争への甘い罠――環境権の具体化は法律で  日本科学者会議公害環境問題研究委員会
<研究室から>バングラデシュの上空で起こっていること  寺尾徹
<本>田中則夫・増田啓子編『地球温暖化防止の課題と展望』  上園昌武 
川鍋正敏著『資本と恐慌』  佐藤拓也 
三上満著『野の教育者・宮沢賢治』  生井兵治 
布谷知夫著『博物館の理念と運営−利用者主体の博物館学』  糸魚川淳二
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<科学者つうしん>

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Vol.41 No.3(通巻458号) 2006.3 
<扉のことば>アディクション:現代社会の病理  関井友子 
<特集>現代帝国主義とナショナリズムの台頭
 特集まえがき  佐久間英俊  
 アメリカン・グローバリゼーションと帝国主義  増田正人
 ヨーロッパ資本主義の現段階とEUの形成――平和なヨーロッパをめざす「古い欧州」の新しい実験  西原誠司
 現代日本におけるナショナリズムの台頭  渡辺治
 帝国主義理論の再検討  平野健
<談話室>ユダヤ人を救った人々  平山令二
<レビュー>諫早湾干拓事業と有明海漁獲量減少の因果関係論争と研究者の視点  佐々木克之
<レビュー>アスベスト公害の現実  泉邦彦
<フロンティア>睡眠中に脳が嗅覚信号を遮断する仕組み  村上誠祥
<研究室から>化学の知識で歯と口の健康を守る  中林宣男
<本>入舩徹男著『ダイヤモンド号で行く地底旅行』  浜田盛久
松丸和夫監修/労働運動総合研究所編『グローバル化のなかの中小企業問題』  山本篤民
丸山惠也編著『批判経営学−学生・市民と働く人のために』  佐久間英俊
田中昌人著『日本の高学費をどうするか』  細川孝
<学術情報>  日本科学者会議学術体制部
<科学者つうしん>

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Vol.41 No.4(通巻459号) 2006.4  
<扉のことば>格差社会の安全・安心  佐々木篤信
<特別寄稿>アジアと日本−世界史との関連性についての試論−  宮地正人  
<特集>小学校・中学校の理科教育の実態
特集まえがき  稲生勝
 小学校の理科教育―指導内容削減で教科書は『絵本』のよう−  園部勝章
 ある小学5年生の理科の授業から見た理科教育と学力  生源寺孝浩
 中学校の理科教育――現場の苦悩と現状打開への模索  觜本格
 広島県の小・中学校における理科教育の現状─研究という名の理科教育の破壊  下末伸正
<談話室>アメリカよりポスドク便り  安藤亮輔
<レビュー>宇宙の第一世代星  青木和光
<フロンティア>今後の日本の動物園を考える  落合知美
<研究室から>黄土高原の人々との出会い  新保敦子
<オピニオン>「規範性」の議論の盲点−フランスの国民投票と日本の憲法改正国民投票−   大藤紀子
<本>日本科学者会議公害環境問題研究委員会・「環境展望」編集委員会編『環境展望 Vol.4 サステイナブル社会への日本の選択』   菅耕作
中村洋子著『フィリピンバナナのその後──多国籍企業の操業現場と多国籍企業の規制』  中島紀一
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Vol.41 No.5(通巻460号) 2006.5
<扉のことば>"con-(ともに)" + "science(科学)" = "conscience(良心)"  大石鉄太郎  
<特集>研究がおもしろい!――大学院生の研究紹介
 特集まえがき  長谷川さなえ
 東京都北区豊島5丁目団地のダイオキシン類汚染−市街地土壌汚染問題のケーススタディー  佐藤克春
 ドイツ統一後の連邦財政調整制度の変容  霜田博史
 強相関物質の電子の動きを見る  滝沢優
 現代を生きる若者が主体的に学ぶ授業実践の課題  杉田真衣
 安全・暴力・憲法  岡田健一郎
 ベトナム戦争後のアメリカの戦争と無差別大量爆撃  山崎文徳
<談話室>旧満州の思い出−中国における日本の侵略行為  林弘文
<レビュー>議会政と「直接民主主義」−近時の政治手法をめぐって−  只野雅人
<フロンティア>琉球大学における平和教育実践―総合演習「平和と地域における平和教育の課題―  山口剛史
有機農業で農を変えたい、社会を変えたい―「有機農業推進法」の制定運動―  中島紀一
<レポート>沖縄に見る戦後60年の実像〜JSA「夏の学校」in 沖縄レポート〜  夏の学校実行委員会
<本>山田朗著『護憲派のための軍事入門』  水島朝穂
子どもと教科書全国ネット21編『とめよう!戦争への教育−教育基本法「改正」と教科書問題』  太郎良信
森岡孝二著『働きすぎの時代』  青木和光
郡山総一郎著『戦争の後に来たもの−カンボジアが映す時代』  寺尾徹
<学術情報>日本科学者会議学術体制部
2005年度日本科学者会議研究基金研究助成決定のお知らせ
<会員の新刊紹介>
<科学者つうしん>

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Vol.41 No.6(通巻461号) 2006.6 
<扉のことば>交通・小売産業政策と労働者の利益  藤内和公 
<特集>化学の最前線−その現状と課題−
 材料と高分子化学  中浜精一
 [用語解説]  菅耕作
 光電気化学の歩みから  箕浦秀樹
 分子を超える化学  中村朝夫
 計算化学の現状と今後  増淵雄一
<談話室>星空はだれのもの−天体望遠鏡の技術開発と子どもたちの可能性−  河合利秀
<レビュー>牛肉問題を考える   山谷洋二
太陽・水素化時代の展望  林智
<フロンティア>台風・ハリケーンは強大化しているか?−温暖化をめぐる気候科学の最近の展開−  寺尾徹
<研究室から>環境思想史へのアプローチ  佐久間正
<本>「地球環境の基礎知識」編集委員会編・日本科学者会議公害環境問題研究委員会協力『地球環境の基礎知識 はじめてみる?環境のこと』  鈴木善次
尾関周二・亀山純生・武田一博編著『環境思想キーワード』  神山智美
浅野慎一・■岩著『異国の父母−中国残留孤児を育てた養父母の群像』  林弘文
的川泰宣著『逆転の翼−ペンシルロケット物語』  青木和光
<オピニオン>穀物遺伝資源の研究と憲法第9条  石川隆二
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<科学者つうしん>

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Vol.41 No.7(通巻462号) 2006.7 
<扉のことば>研究者のユートピア  八瀬清志
<特別寄稿>過去の反省と未来への希望−ドイツを鏡に日本を考える−  望田幸男  
<特集>セクシュアル・ハラスメント
 特集まえがき  関井友子
 セクシュアル・ハラスメント―立法・裁判動向の概観と労働及び教育研究現場での防止責任の焦点  松本克美
 スクール・セクシュアル・ハラスメントの実態と対応の課題  入江直子
 大学におけるセクシュアル・ハラスメント(SH)の実態と取り組み  武田万里子
 セクシュアル・ハラスメント最新職場事情  金子雅臣
<談話室>ミミズについて思う  中村方子
<レビュー>自然中心主義と人間中心主義をめぐって――環境イデオロギー批判序説――  南有哲
<フロンティア>日本語教育と中国女文字と  遠藤織枝
<読者のひろば>501名の公害認定死亡患者は訴える−『公害死亡患者遡及調査』報告書  松岡健一
清流よ、サケとともによみがえれ!−飲み水の川・入間川に稚魚放流  杉浦公昭
<本>井口秀作・浦田一郎・只野雅人・三輪隆編『いまなぜ憲法改正国民投票法なのか』  小松浩
松永俊男著『ダーウィン前夜の進化論争』  生井兵治
的川泰宣/監修、(財)日本宇宙少年団編『ネクスト・アインシュタインようこそ研究室へ』全4巻  宗川吉汪
地学団体研究会著『地球のなぞを追って−私たちの科学運動』  小河勉
<学術情報>日本科学者会議学術体制部 50
日本科学者会議事務局長談話 教育基本法改定に反対し国民と連帯してたたかう
日米安全保障協議委員会合意に抗議し撤回を求める(事務局長談話)
『日本の科学者』(JJS)へふるってご投稿ください
日本科学者会議第16回総合学術研究集会(東京)
原水爆禁止2006年世界大会・科学者集会の開催について
<科学者つうしん>

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Vol.41 No.8(通巻463号) 2006.8 
<扉のことば> 若者は先輩の背中を見て育つ  富田道男  
<特集>現代世界と改憲動向――九条を中心に
 特集まえがき  浦田一郎
 アメリカの対日政策と改憲問題  中島醸
 アジアから見た改憲動向  李京柱
 沖縄から見た改憲論  井端正幸
<談話室>九条の会アピールを広げる運動をさらに大規模に進めよう!  片平洌彦
<レビュー>日本の理科教育における一大変質の明確な事実経過  生井兵治
原子力空母の横須賀母港化について−目にあまる不透明生と説明責任の欠如−  中嶋篤之助
<フロンティア>科学と政治  川崎健
ユネスコの「生命倫理と人権に関する世界宣言」  黒須三惠
日本科学者会議第37回定期大会報告
・大会宣言・役員・参与名簿 ・2006年度日本科学者会議研究基金研究助成応募要項(概要)  日本科学者会議研究基金準備委員会
・大会決議「改憲手続法の制定に反対する」,「現行教育基本法の維持を求める」
・大会決議「日米軍事同盟の飛躍的強化に反対し、軍事基地の撤去を求める」
<科学者つうしん>
<編集後記>

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Vol.41 No.9(通巻464号) 2006.9 
<扉のことば>窒息する大学―あるいは<學>のメルトダウン  寺崎弘昭
<特別寄稿>憲法改正とメディア  田島泰彦  
<特集>研究者の倫理と権利の確立をもとめて
 特集まえがき  湯淺精二
 科学者の社会的責任  浜林正夫
 研究者の権利・地位宣言および倫理綱領作成の背景−軍事研究に対する日本学術会議の態度の変質過程−  浅見輝男
 女性研究者・技術者の現状:「研究者の権利・地位宣言/倫理綱領」完成にむけて  石渡眞理子・日本科学者会議女性研究者技術者委員会
 研究者の権利:大学非常勤講師の場合  菊地重秋
 民間企業における技術者・研究者の思想差別の状況  丹生淳郷
<談話室>ランジュバンがアインシュタインに送った最後の手紙―ポール・ランジュバン没後60年に寄せて―  伊藤隆
<レビュー>地球温暖化への懐疑論に関する考察  増田 耕一・明日香壽川・吉村純・河宮未知生
<フロンティア>国籍法における婚外子差別  高佐智美
<レポート>日本科学者会議第16回総合学術研究集会のご案内  長田好弘
<本>野末浩之著『本人と家族のためのうつの本』  関井友子
宗川吉汪著『誕生・性・遺伝』  生井兵治
岡本三夫・横山正樹編『平和学のアジェンダ』  林俊夫
浅見輝男編著『自然保護のあたらしい考え方』  大森昌衛
<学術情報>日本科学者会議学術体制部
<資料>研究者の「権利・地位宣言」「倫理綱領(案)
<科学者つうしん>
第42期『日本の科学者』編集委員会の発足にあたって  『日本の科学者』編集委員会委員長
<編集後記>

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Vol.41 No.10(通巻465号) 2006.10 
<扉のことば>ロートブラットの思い出  稲生勝
<特集>転換期にある原子力発電
 特集まえがき  飯田克平
 原子力発電を巡る内外の動きと核燃料サイクルの諸問題  青柳長紀
 原発の老朽化問題と事故統計  舘野淳
 地震と原子力発電所  立石雅昭
 原子力研究開発機関が果たした役割と問題点  市川富士夫・岩井孝
 原子力発電と地域の民主主義−石川県での経験を中心に−  飯田克平
<談話室>大学と個人情報保護   右崎正博
<レビュー>志賀原発2号機運転差し止め判決と住民運動  児玉一八
<レビュー>日本と韓国の中学校道徳における平和教育の視点−道徳教科書の比較分析を通して  孫美幸
<研究室から>生存権の視点から日本の農業問題を考える  横山英信
<フロンティア>国籍法における婚外子差別  高佐智美
<オピニオン>日本学術会議「科学者の行動規範」(暫定版)についての一考察  浅見輝男
<本>>長谷川博著『アホウドリに夢中』  上田恵介
中沢弘基著『生命の起源・地球が書いたシナリオ』  菅耕作
山部恵造著『金属学 ミニマム&マキシマム』−金属学入門と金属学の体系−  林弘文
八本木浄著『近代「書生気質」の変遷史−日本文学に描かれた学生像』  宗川吉汪
<レポート>新自由主義との闘い−06横浜市長選  松川康夫
<科学者つうしん>日本科学者会議総務財政部
<編集後記>林弘文

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Vol.41 No.11(通巻466号) 2006.11 
<扉のことば>有明海異変と「学者」たち  東幹夫
<特集>宗教と現代科学
 特集まえがき  浦田一郎
 科学哲学からみた「知的設計」説  伊勢田哲治
 インテリジェント・デザイン論とアメリカの歴史・社会  鵜浦裕
 創造論裁判における宗教と科学−「マクリーン裁判」(第Uスコープス裁判)を中心として−  寿台順誠
<談話室>多くの化学者が知らない電気化学の基礎  徳田耕一
<レビュー>教育基本法改定問題を考える  船寄俊雄
<レビュー>入会権の歴史・現在・未来−日本とアジアの経験から−  早坂啓造
<レビュー>日本国憲法の描く国家像と自民党「新憲法草案」の描く国家像−二つの国家像の相克−  金子勝
<フロンティア>植物のビタミンCは今  江坂宗春
<シリーズ>変貌する大学・研究機関>学校教育法の改定と大学教員の任期制について  大倉弘之
<本>昇幹夫著『笑って長生き』  浦田一郎
藤原彰著『天皇の軍隊と日中戦争』  伊香俊哉
海野和男著『ムシとあそぼう−海野和男のムシシシシ』  松井安俊
堤未果著『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』  中島醸
<学術情報>日本科学者会議学術体制部
若手研究者・院生の集い JSA「夏の学校」in大阪のお誘い
『日本の科学者』(JJS)へふるってご投稿ください  『日本の科学者』編集委員会
<科学者つうしん>日本科学者会議総務財政部
< 編集後記>

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Vol.41 No.12(通巻467号) 2006.12 
<扉のことば>‘社会的’「情報災害」の克服〜戦後61年目への警鐘〜  川原紀美雄
<特集>遺伝子組換え作物をめぐる諸問題
 特集まえがき  生井兵治
 遺伝子組換え作物が安全性を問われる理由  鵜飼保雄
 遺伝子組換え作物と非組換え作物との隔離基準の危うさ  生井兵治
 ディフェンシン産生の遺伝子組換えイネが高感染性のヒト病原菌を生み出す  金川貴博
 遺伝子組換え作物をめぐる科学技術と社会  久野秀二
<談話室>あいづ市民共同発電所(太陽光発電)の建設にかかわって  後藤忠俊
<レビュー>耐震構造計算書偽装事件と建築制度の問題  片方信也
<レビュー>なぜ若者の失業率は高いのか−企業の雇用戦略と政府の労働政策との関連で−  伍賀一道
<レビュー>ウイルスは生物か無生物か−古くて新しい問題  宗川吉汪
<シリーズ:変貌する大学/研究機関(2)>「高専で起きていること」  亀田悦正
<レポート>原水爆禁止2006年世界大会・科学者集会報告  松川康夫
<本>新藤道弘著『革命のベネズエラ紀行』  寺尾徹
丸山重威著『新聞は憲法を捨てていいのか』  浦崎黎明
<科学者つうしん>
< 編集後記>

2007年

Vol.42  No.1(通巻468号)  2007.1 
<扉のことば>科学の源流  益川敏英 
<特集>科学に突きつけられた4つの難問
 まえがき  宗川吉汪
 宇宙は何からできているか  池内了
 生命の起源は解明できるか  池原健二
 記憶のメカニズムは理解されるか  中村俊
 人間活動は地球温暖化をもたらすか  住明正
<オピニオン>宇宙の平和利用と「宇宙基本法」案  青木和光
<談話室>パリ通信  松代愛三
<レビュー>現代社会における宗教知と科学知  深沢英隆
<レビュー>水田生物の多様性を育む有機稲作−その抑草技術の現状−  稲葉光國
<フロンティア>蝶学の最近の話題  松井安俊
<シリーズ:変貌する大学/研究機関(3)>民間基礎研究所における「研究テーマ公募」を利用した労働契約の変更と人員整理  岩下新太郎
<本>杉井静子著『あなたと考える憲法・国民投票法案』  井口秀作
北村洋基著『岐路に立つ日本経済』  平野健
ジョン・D・コックス著『異常気象の正体』  白井浩子
佐藤真紀編著『ヒバクシャになったイラク帰還兵−劣化ウラン弾の被害を告発する』  亀山統一
<読者のひろば>今日の大学問題  松川康夫
<科学者つうしん>
<編集後記>  寺尾徹


Vol.42 No.2(通巻469号) 2007.2 
<扉のことば>愛国心について  浜林正夫
<特集>「競争社会」を考える
 まえがき  佐久間英俊
 格差に引き裂かれた日本社会  二宮厚美
 競争社会の弊害  徳重昌志
 受験競争と学歴社会  船寄俊雄
 競争は進歩をもたらすか―競争,進歩,自由―  稲生勝
<談話室>科学の曲解と理科教育  中野藤生
<レビュー>生物に学ぶ新しい複合素材の開発  岩本正治
<レビュー>地球温暖化が進行すると,台風やハリケーンは激化するのか?  吉村純
<フロンティア>水田生物の多様性を育む有機稲作−技術体系の革新とその可能性−  稲葉光國
<シリーズ 変貌する大学/研究機関(4)>京都大学の最近の変化とわれわれの役割  上野鉄男
<読者のひろば>国家道徳強制を前にして−泣くに泣けず,然れど王様は裸!−  堀孝彦
<本>浅見輝男著『カドミウムと土と米』  久保田正亜
ジークムント・バウマン著,森田典正訳『近代とホロコースト』  山本啓一
第43・44期研究委員会設置の提案募集
<科学者つうしん>
<編集後記>  赤井友子


Vol.42 No.3(通巻470号) 2007.3 
<扉のことば>希望を持って未来を語ろう―憲法に思う  小森田精子
<特集>地方都市における公共交通の再生
 まえがき  氏川恵次
 21世紀のまちづくりと公共交通:人口減少時代の都市交通問題の行方を京都から見る  広原盛明
 人と環境にやさしいトランジット・モデル都市をめざして:岡山の問題を中心に  泉俊弘
 交通計画のパラダイムシフト:福井の現状と経験から  川上洋司
 交通分野でのエネルギー消費の削減と公共交通への転換に向けた課題:石川県から考える  児玉一八
<ひろば>「教育改革」を問う2つの表現  寺尾徹
<談話室>大学生の変貌に関する私見  春日正伸
<フロンティア>東海地方の新しい温泉:大深度非火山性温泉  宮崎哲郎
<憲法シリーズ(1)>成立の<原点>から考える憲法九条の平和構想――「戦争非合法化」論と日本国憲法  河上暁弘
<オピニオン>日本学術会議声明「日本の科学技術政策の要諦」問題点とその背景  松永光司
<シリーズ 変貌する大学/研究機関(5)>首都大学東京の現状と労働組合の役割  宮原恒c
<本>友寄英隆著『「新自由主義」とは何か』  松川康夫
藤垣裕子編『科学技術社会論の技法』  生井兵治
有永明人著『巨大所有の形成とその山林経営の展開』  北川勝弘
山口英昌著『食環境科学入門』  宮村光重
<レポート>東京都の排ガス規制で浮遊粒子状物質濃度は低減されたか  増田善信
<科学者つうしん>
<編集後記>  浦崎黎明


Vol.42 No.4(通巻471号) 2007.4 
<扉のことば>「非軍事」から「非侵略」,そして…  池内了
<特集>生物多様性を蝕む外来生物――動物の問題から
 まえがき  広木詔三
 日本産哺乳類における外来生物問題  横畑泰志
 アライグマの野生化の現状  金田正人
 アカミミガメ,カミツキガメ,クサガメ等の外来カメが引き起こす諸問題  矢部隆
 ブラックバス論争から学ぶべきこと  南有哲
 外来生物法と「予防原則」の重要性  神山智美
<談話室>憲法とデモクラシーの危機――「改正」教育基本法の成立に寄せて  今野健一
<レビュー>気候変動研究とサイエンス・ジャーナリズムの役割――英国マス・メディアが伝える Climate Change   竹濱朝美
<レビュー>日本の近代化,工業化における忘れ物――科学文化論から見た西欧科学技術文明の伝播  甲斐義幸
<憲法シリーズ(2)>憲法改正手続をめぐる本質的対立点――国民投票運動を中心に  奥野恒久
<シリーズ 変貌する大学/研究機関(6)>教員養成系大学での法人化後の問題  藤本光一郎
<本>紙智子事務所編『ノンコンプライアンス・レコード』  山浦康明
前田朗著『市民の平和力を鍛える』  三宅裕一郎
<科学者つうしん>
<編集後記>  佐藤克春
<次号特集予告>


Vol.42 No.5(通巻472号) 2007.5 
<扉のことば>市民的素養としての科学教育の必要性  菅野禮司
<特集>食の安全・安心のためのリスク評価――問題点をえぐり正す
 まえがき  生井兵治
 食品添加物と健康食品におけるリスク評価をめぐる諸問題   神山美智子
 食品のリスク評価と専門知の陥穽に関する歴史的考察  中島貴子
 リスク分析における科学と政策決定――科学の価値中立性  平川秀幸
 リスク評価論の謎――リスク評価の判断構造の探求  柳原敏夫
<談話室>「人間活動による地球温暖化」反対論を検討する  岩本智之
<レビュー>石橋湛山の思想と現代  浅川保
<憲法シリーズ(3)>反戦平和運動の中の憲法9条  山口響
<シリーズ 変貌する大学/研究機関(7)>旧国立研究機関の独法化――移行後5年で見えてきたこと  故鈴木憲太郎
<ひろば>潜在的な「知」への渇望を見る  姉歯暁
<本>吉田裕著『歴史の中の日本国憲法――戦場・兵士・戦後処理』  飯島滋明
紙智子・高橋千鶴子著『食の安全よりアメリカが大事?――牛肉輸入再開に異議あり』 亀山統一
村松秀著『論文捏造』  青木和光
小原秀雄・岩田好宏・坂元雅行・大森 亨・戸川久美ほか著『野生生物保全教育入門』 神山智美
<科学者つうしん>
<編集後記>  菅耕作


Vol.42 No.6(通巻473号) 2007.6 
<扉のことば>新自由主義に抗して  米田貢
<特集>研究がおもしろい! -part2 若手・院生の研究紹介
 まえがき  佐藤克春
 総力戦期の本島人作家たちの作品の再評価をめぐって――周金波と陳火泉の文学表現を中心に  松尾教史
 ヴェブレンの制度派経済学  新井田智幸
 超高圧下におけるリチウムの物性  松岡岳洋
 環境運動の多様性と環境NPO  入江智恵子
 先進国における金融機関の収益拡大をどう捉えるか  小倉将志郎
 学習社会論における比較成人教育史の可能性  太田美幸
<談話室>生き物の性(sex)に寄せて  生井兵治
<レビュー>グリーンバイオテクノロジー ---環境修復からバイオエタノールまで  高倍鉄子
<憲法シリーズ(4)>憲法9条改悪論議の歴史と現状  小沢隆一
<シリーズ:変貌する大学/研究機関(8)>筑波大学の現状  伊藤光弘
<ひろば>石田昭夫氏(JSA北海道支部)の“生活科学”に学ぶ  北川勝弘
<レポート>アスベスト被害・JR福知山線脱線事故・釜ヶ崎フィールドワーク――「JSA夏の学校in大阪」  夏の学校実行委員会
<本>小林節夫著『農への銀河鉄道――いま地人・宮沢賢治を』  生井兵治
アレン・ネルソン著『戦場で心が壊れて――元海兵隊員の証言』  岡村達也
乾彰夫編著『不安定を生きる若者たち――日英比較 フリーター・ニート・失業』  大塚明子
小川吉造著『福祉の時代を読む――介護、医療、環境から子育て、災害まで2005年新刊の203冊』  水原博子
<科学者つうしん>
<編集後記>  平野健


Vol.42 No.7(通巻474号) 2007.7 
<扉のことば>技術者倫理教育のためのテキスト出版を  松浦興一
<特集>現代社会の精神病理
 まえがき  関井友子
 働く者の自殺とうつ病について  天笠崇
 「ひきこもり」を考える――パーソン中心心理学の視点から  小林孝雄
 女性のメンタルヘルス  遠藤みち恵
 精神疾患からの回復――「べてるの家」と“AA”(アルコホーリック・アノニマス)にみる自助・集団の力  関井友子
<談話室>科学者とは何ものか  宗川吉汪
<レビュー>大蔵大臣としての石橋湛山  安藤実
<レビュー>食の安全とコーデックス委員会  山浦康明
<オピニオン>北東アジア非核兵器地帯構想を探る――「九条」に寄せて  望田幸男
<憲法シリーズ(5)>「安心・安全」と憲法  清水雅彦
<シリーズ:変貌する大学/研究機関(9)>法政大学の選挙制度見直しと大原社会問題研究所の改革問題  五十嵐仁
<本>神戸大学ヒューマン・コミュニティ創成研究センター編『人間像の発明』  山本義彦
ピーター・フライヤー著,日野壽憲訳『大英帝国の黒人』  南有哲
塩見昇編著『教育を変える学校図書館』  松尾みずき
ステファニア・マリウチ著,沢田昭二監訳,高田 愛訳『1つの爆弾10の人生』  林弘文
<ひろば>2月号特集「競争社会を考える」を読んで感じたこと  藤井哲
<ひろば>水圏外来生物問題  林勇夫
<科学者つうしん>
<編集後記>  浦田一郎


Vol.42 No.8(通巻475号)  2007.8 
<扉のことば>資本の逞しさと労働者の悲哀  佐久間英俊
<特集>改悪教育基本法にどう立ち向かうか
 まえがき  石井拓児
 教育基本法の全部を改正する法案の国会審議を分析する  世取山洋介
 「改正」教育基本法と日本国憲法  丹羽徹
 「改正」教育基本法,「教育三法案」と教育課程の「目標管理」  山崎雄介
 教育基本法「改正」に見る国家教育戦略の展開  中嶋哲彦
<談話室>貧困研究の背景と方法  室住眞麻子
<フロンティア>大規模経営による「有機稲作」の可能性  稲葉光國
<憲法シリーズ(6)>日本国憲法の論理と戦時下自由主義者清沢洌  山本義彦
<シリーズ:変貌する大学/研究機関(10)>変わらなかった部分と,変わらせるためのたたかい  渡邊信久
<本>上田耕一郎著『人生の同行者』  竹森信
小貫雅男・伊藤恵子著『菜園家族物語』  生井兵治
<ひろば>職後のJSA会員が集まり議論を楽しむ――北海道支部「第3水曜会」の活動  前田満
<第38回定期大会報告・大会宣言・大会決議>
<科学者つうしん>
<編集後記>  宗川吉汪


Vol.42 No.9(通巻476号) 2007.9 
<扉のことば>科研に当たって,震え上がる  亀山統一
<特集>食と農が結びついた生活文化の再構築――日本国のあり方の原点
 まえがき  生井兵治
 心と体と社会の健康を高める食生活への提言――現代日本人の健康と食の実態から  蓮尾隆子
 食の安全を倫理の視点から――健全な食文化を歪めるもの  山口英昌
 日本の農業の未来――国の農業「担い手」政策に替わる真の担い手政策を  冬木勝仁
 日本の食と農と社会をめぐる諸問題  宮村光重
<談話室>3種の「さざれ石」とその由来  鈴木博之
<レビュー>冥王星――それは太陽系の新種天体であった  大谷浩
<レビュー>海をめぐる諸問題と我々の将来  木暮一啓
<レビュー>第3期科学技術基本計画と「人材育成」「イノベーション」政策重視への筋道  兵藤友博
<シリーズ:変貌する大学/研究機関(11)>今,私立大学で起きていること  八田耕吉
<本>堀孝彦著『私注「戦後」倫理ノート』  清水修二
京都第一法律事務所編著『科学者のための法律相談――知っておいて損はない25の解決法』  柳原敏夫
<事務局長談話>教育再生会議第2次報告に反対する
<事務局長談話>政府は自衛隊の国民監視活動を止めさせよ
<科学者つうしん>
<編集後記>  生井兵治

 


Vol.42 No.10(通巻477号) 2007.10
<扉のことば>専門家の責任  宮本憲一
<特集>21世紀の大学をめざして
 まえがき  宗川吉汪
 21世紀の大学像  三輪定宣
 大学と学問の自由――地方国立大学の立場から  近藤真
 工業系高等教育の創始と変遷  八本木浄
 これからの大学はどうあるべきか――新自由主義改革に抗して  細井克彦
<談話室>静岡空港と2000〜2001年当時の住民投票条例制定を求めた運動と反省  林弘文
<レビュー>温暖化対策と森林の役割――わが国の木質バイオマスを中心に  井原俊一
<レビュー>市場と競争に関する試論  井上秀次郎
<フロンティア>国民健康保険制度の持続可能性――国保再生へ向けて  長友薫輝
<シリーズ:変貌する大学/研究機関(12)>地方新制国立大学教員40年の勤めを終えて――駅弁大学の味  八木俊彦
<オピニオン>「グリーンバイオテクロノジー」について  南有哲
<本>田中利幸著『戦争犯罪の構造――日本軍はなぜ民間人を殺したのか』  竹森信
ジェレミー・バーンシュタイン著,林大訳『アインシュタイン――時間と空間の新しい扉へ』  林弘文
奈倉正宣著『理科が好きになる「モノ探検」』  鈴木善次
山岡寛人著『スギ林はじゃまものか』  神山智美
<科学者つうしん>
<編集後記>  姉歯暁
<次号予告>


Vol.42 No.11(通巻478号) 2007.11 
<扉のことば>外交に関する市民と議会の役割  浦田一郎
<特集>終末期医療のあり方を考える――特に延命治療について
 まえがき  黒須三惠
 終末期医療の現状と問題点――特に延命治療に関連して  城戸良弘
 終末期医療に関する議論の経緯――報告書や指針等の分析  黒須三惠
 倫理コンサルタントの視点から終末期医療を考える――「臨床倫理コンサルテーション」の実践を通して  板井孝壱郎
 法学的視点から終末期医療を考える  古川原明子
<談話室>「NO MORE seafood by 2050」の衝撃―Science 論文を読んで  宗宮弘明
<レビュー>ミサイル防衛への参加と宇宙の軍事利用を考える  藤岡惇
<レビュー>朝鮮半島の非核化と正常化――北東アジアの平和構築に向けて  康宗憲
<フロンティア>鱗粉の微細構造と色  木下修一
<シリーズ:変貌する大学/研究機関(13)>広島大学の窓からのスケッチ  佐藤清隆
<本>福岡伸一著『生物と無生物のあいだ』  柳原敏夫
レベッカ・ステフォフ著,西田美緒子訳『ダーウィン――世界を揺るがした進化の革命』  生井兵治
日本科学技術ジャーナリスト会議編『科学ジャーナリストの手法』  林弘文
川村俊夫著『ちょっと待った 集団的自衛権って?』  浦田一郎
<ひろば>「科学技術市民カウンセラー」による「サイエンスカフェひろしま」  上野哲
<科学者つうしん> 
<編集後記>  浦崎黎明
次号<特集>予告 


Vol.42 No.12(通巻479号) 2007.12 
<扉のことば>戦争犠牲者を真に追悼する道――「靖国批判」のもうひとつの視点  望田幸男
<特集>地球温暖化問題をどう受け止めるか
 まえがき  北川勝弘
 地球温暖化問題への自然科学的アプローチ  林弘文・寺尾徹
 温室効果ガス排出削減の道すじ――世界排出量が減少傾向に転じるべき期限とその緊急性  竹濱朝美
 ハイリゲンダムG8首脳会議後に開かれた気候変動に関する4つの主要国際会議  田中雄三
 地球温暖化緩和への森林の貢献  松本光朗
<談話室>わが家における太陽光発電の実績評価  三好正毅
<レビュー>新教育基本法の行方と教育法研究の課題――旧教育基本法の生命力によせて  石井拓児
<レビュー>エルニーニョとアジアモンスーンの関連性を探る  寺尾徹
<レビュー>中越沖地震と柏崎刈羽原子力発電所――全原発の耐震設計の早急な再検討を  立石雅昭
<シリーズ:変貌する大学/研究機関(14)>岩手大学の現状―─管理運営と教育研究体制を中心に  井上隆義
<レポート>原水爆禁止2007年世界大会・科学者集会の記録  深尾正之
<本>尾関周二著『環境思想と人間学の革新』  岩田好宏
市野和夫著『持続する社会を求めて――生態系と地域の視点から』  広木詔三
<科学者つうしん>  
『日本の科学者』第42巻(2007)総目次
<編集後記>  北川勝弘

2008年

Vol.43 No.1(通巻480号)  2008.1 
<扉のことば>21世紀論のすすめ  松川康夫
<特集>競争的環境は大学に何をもたらしたか
 まえがき  北川勝弘
 大学への競争的環境はどのようにして持ち込まれたか  和田肇
 競争的環境で大学生はどうなっているのか  牧野篤
 競争的環境下の北海道教育大学における再編――「差異化」という虚構  宮田和保
<談話室>生き物の性(sex)に寄せて(2)  生井兵治
<レビュー>米国バイオ燃料の政治経済学  野口義直
<レビュー>北陸電力志賀原子力発電所1号機での臨界事故隠ぺい問題  児玉一八
<レビュー>ヒトの脳をつくる遺伝子  宗川吉汪
<フロンティア>「疎外された人間中心主義」に関する一考察  南有哲
<シリーズ:変貌する大学/研究機関(15)>法人化後の東京工業大学  菅耕作
<本>岩佐茂著『環境保護の思想』  神山智美
石川満編著『障害者自立支援法と自治体のしょうがい者施設』  高見恒憲
林業経済学会編『林業経済研究の論点――50年の歩みから』  野口俊邦
ダン・クーパー著,梨本治男訳『エンリコ・フェルミ――原子のエネルギーを解き放つ』  前田耕治
<ひろば>科学者の科学者観  山崎健
<科学者つうしん>
<編集後記>  菅耕作


Vol.43 No.2(通巻481号) 2008.2
<扉のことば>コンプライアンス(法令順守)  松田竹男
<特集>戦争と医学界
 まえがき  刈田啓史郎
 医学界の15年戦争への加担  莇昭三
 15年戦争期における日本の医学犯罪  土屋貴志
 5年戦争期の大学における医学研究――旧満州医科大学を事例として  末永恵子
 医学界の戦争責任と戦後処理  西山勝夫
<談話室>北京通信――現地の生活から水を考える  氏川恵次
<レビュー>世界的な植物育種家ルーサー・バーバンクに対する日本人の理解度――特に彼の育種における接木利用の目的をめぐって  生井兵治
<レビュー>バングラデシュにおける気象災害の研究  寺尾徹
<レビュー>名古屋市大曽根地区における商店街再開発事業の実施経過とその評価――大都市副次拠点域の事例として  難波田隆雄
<シリーズ:変貌する大学/研究機関(16)>茨城大学――地域と響き合う大学への取り組み  中島紀一
<本>湯浅謙著『中国・山西省 日本軍生体解剖の記憶』  児玉一八
近藤雄二著『「慢性疲労」そのリスクのマネージメントを学ぶ』  広瀬俊雄
<科学者つうしん>
<編集後記>  芳賀寛


Vol.43 No.3(通巻482号) 2008.3 
<扉のことば>日本企業の雇用――何を見直し,何を継承するのか?  島内高太
<特集>アジア地域統合の新段階
 まえがき  中本悟
 グローバリゼーションとアジアの地域主義構想  小林尚朗
 アジア地域統合の歴史的展開  櫻谷勝美
 アジア共通通貨とアジアの現実  細居俊明
 アジア地域における環境協力の発展を求めて  寺西俊一
<談話室>川崎健先生(JSA代表幹事,東北大学名誉教授)が「レジーム・シフトと太平洋における多獲性浮魚類の資源変動メカニズムの研究」で2007年度畑井メダルを授与される  片山知史
<レビュー>原爆症認定集団訴訟運動の到達点  山崎文徳・沢田昭二
<レビュー>新潟県中越沖地震による原発震災の衝撃――ひとつ間違えれば何が起き得たのか  小林昭三
<フロンティア>長期戦略私信『イノベーション25』は何を目指すのか  松永光司
<オピニオン>適応と種分化の観点からみたヒトの脳の遺伝子――宗川(2008)「ヒトの脳をつくる遺伝子」に対するコメント  広木詔三
<本>石崎宏矩著『サナギから蛾へ――カイコの脳ホルモンを究める』  浦崎黎明
天笠崇著『成果主義とメンタルヘルス』  三好正毅
本田由紀著『若者の労働と生活世界――彼らはどんな現実を生きているか』  畠中亨
浅井春夫著『保育の底力――子どもを大切にするためのミニマム・エッセンス』  山口さなえ
<オピニオン>子どもをとりまく外来甲虫たち――バーチャルと現実のはざまで  神山智美
<科学者つうしん>
<編集後記>  生井兵治


Vol.43 No.4(通巻483号) 2008.4 
<扉のことば>人類は「原始時代」から抜け出られるか  菅原建二
<特集>代替エネルギーの現状と課題
 まえがき  菅耕作
 地域再生と再生可能エネルギー  堀尾正靱
 太陽光発電の現状と課題  箕浦秀樹
 風力発電を支える日本の社会条件  山口歩
 燃料電池の水素エネルギー  前田耕治・菅耕作
<談話室>スポーツとスポーツ科学――スポーツを通じた「まちづくり」  八代勉
<レビュー>世界のバイオエタノール生産がもたらした飼料・食料品価格の上昇  早川治
<レビュー>バイオディーゼル燃料の動向と今後の展望  竹内智
<フロンティア>中教審は「競争的環境の中で個性の輝く大学」路線を暗に軌道修正し始めている  姫宮利融・生井兵治
<シリーズ:変貌する大学/研究機関>(17) NTT電気通信研究所における研究者の状態と権利を守るたたかい  松永光司
<本>吉田武彦訳・改題 『リービヒ「化学の農業および生理学への応用」』  熊澤喜久雄
不破哲三著『「科学の目」講座 いま世界がおもしろい』  浦崎黎明
フランク・ツェッツング著,鹿沼博史訳『知られざる宇宙 海の中のタイムトラベル』  神山智美
川崎健・谷口旭・花輪公雄・二平章編著『レジーム・シフト―気候変動と生物資源管理―』  片山知史
<ひろば>「冬来たりなば 春遠からじ」  中山弘之
<科学者つうしん>
<編集後記>  山崎哲史


Vol.43 No.5(通巻484号) 2008.5 
<扉のことば>何でも反対運動の是非  野津祐三
<特集>研究がおもしろい!―part3 院生の研究紹介
 まえがき  佐藤克春
 戦時期日本における国民徴用制度の展開と社会変容――戦時動員の正統化をめぐって  佐々木啓
 近代日本地方教育行政と民衆――教育行政学方法論の歴史的検証  杉浦由香里
 日本におけるM&A法制の規制緩和と株主重視の企業経営への転換――資本分配(株主配分・役員報酬)の増加と賃金抑制構造をめぐって  柴田努
 石油産業の構造変化と今日の原油価格高騰  中村真悟
 羊蹄火山の噴火活動史  上澤真平
 座談会:院生楽ありゃ苦もあるさ  編集:佐藤克春・山崎哲史
<談話室>公衆衛生から公害問題へ――開業医の回顧録  堀場英也
<レビュー>環境問題と微生物の生態  金川貴博
<レビュー>有機農業推進法下での有機農業技術開発の課題  中島紀一
<フロンティア>FTA(自由貿易協定)は市民に利益をもたらすか――日豪FTAの農業分野を中心に考える  山浦康明
<シリーズ:変貌する大学/研究機関(18)>中央大学における自治の危機  平山令二
<本>深山正光著『国際教育の研究――平和と人権・民主主義のために』  木村浩則
中島晃著『景観保護の法的戦略――景観・アメニティに関する裁判と環境政策の形成』  神山智美
<科学者つうしん>
<編集後記>  氏川恵次


Vol.43 No.6(通巻485号)  2008.6 
<扉のことば>大学崩壊――大学にセーフティーネットを  嶋田一郎
<特集>現代日本の社会病理
 まえがき  碓井敏正
 「個人の病理」と「社会の病理」  島崎隆
 学校教育の病理としてのいじめ  岩間一雄
 「家族」という病い  川原ゆかり
 現代社会の病理と若い人たちの社会世界  北村浩
<談話室>秋田大学における基礎物理学実験の教育システム  左近拓男
<レビュー>森林「公益性」の検討と「国有林」改組論に関する考察  神山智美
<フロンティア>遺跡からみた愛知県山間地域の居住立地の変遷――「設楽ダム関連遺跡総合事前調査」を踏まえて  荒川昌久
<シリーズ憲法(1)>今日の改憲構想と自由論の課題――自由実現の条件をめぐって  横田力
<オピニオン>分子進化の観点からみたヒト脳の遺伝子――広木氏のコメントに答える  宗川吉汪
<本>農業・農協問題研究所編,農林水産「九条の会」協力『憲法九条と食料・農業』  生井兵治
畑明郎・上園昌武編『公害湮滅の構造と環境問題』  高山進
小森陽一著『理不尽社会に言葉の力を』  三好正毅
金田豊・西村直樹・小林宏康著『成果主義に明日はない――競争をのりこえる団結を』  前田耕治
<ひろば>第14回東京科学シンポジウムをバネにJSAの活動の発展を!  中野貞彦
<科学者つうしん>
<編集後記>  南有哲


Vol.43 No.7(通巻486号) 2008.7 
<扉のことば>大学における数学授業の改善  秋葉繁夫
<特集>産業廃棄物不法投棄――東海地方の実例を中心に
 まえがき  南有哲
 三重県四日市市大矢知・平津地域における産業廃棄物不法投棄の経緯  粟屋かよ子
 岐阜市椿洞への産業廃棄物不法投棄  松井英介
 産業廃棄物の偽装リサイクル――石原産業の「フェロシルト」  萩原量吉
 東海地方の産業廃棄物不法投棄への政策提言  畑明郎
<談話室>韓日大気汚染住民運動交流会に参加して  後藤隆雄
<レビュー>地球温暖化で問われるわが国の社会経済構造  松川康夫
<レビュー>社会的排除概念とニュー・レイバーによるワークフェア政策――福祉国家が直面する問題  深井英喜
<シリーズ憲法(2)>政治活動の自由と民主主義の現在  小沢隆一
<オピニオン>地球の冷却に,平和と食糧主権  宮村光重
<本>母里啓子著『インフルエンザ・ワクチンは打たないで!』  宗川吉汪
渡辺義晴著,渡辺顕治編・解説『スピノザの社会思想』  鰺坂真
<科学者つうしん>
<編集後記>  前田耕治


Vol.43 No.8(通巻487号)  2008.8 
<扉のことば>新幹線とともに,熊本駅前に超高層ビル建設計画が浮上  鳥飼香代子
<特集>米軍再編と日本の基地――その現状と背景を探る
 まえがき  沢田昭二
 米国の新しい世界戦略と軍産複合体の影  木村朗
 米原子力空母横須賀配備と住民の反対運動  今野宏
 「日米同盟の変革」と沖縄の基地・地域問題  亀山統一
 核の傘依存と原爆投下容認の背景  沢田昭二
<談話室>深刻な教育・研究現場の崩壊―― 一私学の現状  今井証三
<レビュー>「正戦論」と平和主義――「正しい戦争」はあるのか  北村実
<シリーズ憲法(3)>『教育改革』による教育をめぐる諸人権の制約  寺川史郎
<オピニオン>「人体の不思議展」は人間の尊厳を冒す  村口至
<本>大日方純夫著『近現代史考究の座標--過去から未来への架橋』  一戸富士雄
安斎育郎・池尾靖志 編著『日本から発信する平和学』  生井 兵治
角瀬保雄監修,非営利・協同総合研究所いのちとくらし編『日本の医療はどこへいく』  刈田啓史郎
牧野広義著『現代倫理と民主主義』  岩佐茂
<ひろば>新教育基本法をめぐる運動に大きな展望を与える好論文――本誌42巻12号・石井論文を読んで  角谷良三
大学推薦入試から見えたこと  椿淳一郎
<第39回定期大会報告・大会宣言・大会決議>
<科学者つうしん>
<編集後記>  中本悟


Vol.43 No.9(通巻488号) 2008.9 
<扉のことば>「17総学」の名古屋・愛知へ――平和と憲法のメッセージを全国・全世界に  今井証三
<特集>日本国憲法の21世紀的意義を探る――世界平和への道標
 まえがき  松川康夫
 平和主義の先駆――憲法第9条の意義  北村実
 日本国憲法の普遍的原理としての第9条――憲法第9条を改めて読む  浦田賢治
 シオニズムと黙認のはざまで――パレスチナの記憶を生きるエグザイル  清末愛砂
 若者大衆文化への浸透を図る自衛隊――月刊誌『MAMOR』のねらい  山口響
<談話室>鴨川の河畔にありて  坂井昭夫
<レビュー>「外国人研修・技能実習制度」の実態と問題点――外国人労働者の権利擁護のために  坂本恵
<レビュー>外国籍の子どもの就学義務化をめぐる法的諸問題  楠本孝
<シリーズ憲法(4)>国旗国歌訴訟における思想・良心の自由  澤藤統一郎
<本>矢野達雄著『マンガから考える法と社会』  三好正毅
永山利和・建設政策研究所編『政策づくりに役立つ自治体公共事業分析』  芳賀寛
日本有機農業研究会編『基礎講座 有機農業の技術――土づくり・施肥・育種・病害虫対策』前田耕治
中村邦光著『江戸科学史話』  南有哲
<ひろば>フィンランドの教育に学ぶ  河合聡
<科学者つうしん>
・第44期『日本の科学者』編集委員会の発足にあたって
<編集後記>  横田力


Vol.43 No.10(通巻489号)  2008.10 
<扉のことば>憲法9条と24条  石渡眞理子
<特集>「持続可能な社会」への文明的諸課題
 まえがき  大西広
 持続可能な社会のエネルギー--原子力は切り札になるか  深尾正之
 問われているのは資本主義文明の克服  大西広
 永続可能な社会への道程--歴史は「神学的思考」と「科学的思考」のシェア争い  林智
<談話室>「よみがえれ! 有明」訴訟佐賀地裁判決と国の控訴  東幹夫
<レビュー>公害地域の再生における主体形成と「みずしま財団」の役割--海底ゴミ問題を事例として  塩飽敏史
<レビュー>植民地主義,近代化のアジアのアイデンティティ  イルファン・ハビーブ/長島弘(抄訳)
<レビュー>薬用植物中ゲルマニウム濃度とゲルマニウムによる人体被害  浅見輝男
<シリーズ憲法(5)>ジェンダー平等と改憲構想  齊藤笑美子
<オピニオン>第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)は終わったが  八木繁実
<本>粟谷かよ子著『破局--人類は生き残れるか』  南有哲
 松橋隆司著『宝の海を取り戻せ--諫早湾干拓と有明海の未来』  佐々木克之
<科学者つうしん>
<編集後記>  生井兵治


Vol.43 No.11(通巻490号) 2008.11 
<扉のことば>地球温暖化--若い世代へのメッセージの伝え方  小林幹夫
<特集>地方社会の貧窮と荒廃の根源を探る
 まえがき  保母武彦
 地方社会の貧窮と荒廃はどこまで進んでいるか  保母武彦
 「地方公共団体の財源の健全化に関する法律」と自治体財政--公立病院・国民健康保険への影響を中心に  森裕之
 地域医療はなぜ危機的状況に陥ったのか  日野秀逸
 食料・農業・農村をめぐる政策的検討  神田健策
<談話室>貧すれば鈍す--国立大学よ,どこへ行く  北川勝弘
<レビュー>米軍占領下の沖縄における社会福祉政策  北村香織
<フロンティア>奥三河地方の伝統芸能「花祭」の保全を目指して--情報技術の活用による山村都市交流事業  吉田千穂
<シリーズ憲法(6)>生存権裁判と憲法25条--人権としての社会保障の旗を掲げることの今日的意味  井上英夫
<オピニオン>インパクトファクターによる評価は正しいか  前田耕治
<本>中野一新・岡田知弘編『グローバリゼーションと世界の農業』  中島紀一
山家悠紀夫著『暮らしに思いを馳せる経済学』  三好正毅
森靖雄著『新版 大学生の学習テクニック』  中本悟
武藤徹著『武藤徹著作集全5巻』  岩田好宏
<ひろば>教えとは,学ぶとは  宗川吉汪
<科学者つうしん>
<編集後記>  姉歯暁


Vol.43 No.12(通巻491号 ) 2008.12
<扉のことば>日本国憲法を「土壌」として,主権者たる国民が「杭(くい)」であるか「株(くいぜ)」であるかを考える  亀田悦正
<特集>社会科学におけるデータ利用を考える
 まえがき  芳賀寛
 経済学の理論とデータ利用  佐藤拓也
 循環型社会形成のための統計データの利用  吉田央
 社会調査に基づく実証研究の動向と質的調査法の可能性  藤井史朗
<談話室>メンデルの実験にまつわる誤解  鵜飼保雄
<レビュー>水素貯蔵材料  清林哲
<レビュー>日中両国における『共産党宣言』受容史研究の到達点と課題  大村泉
<フロンティア>家畜と野生動物の共生をめざして--ケニア・ロルダイガ研究所の取り組み  門平睦代
<フロンティア>後期高齢者医療制度の問題と医療・福祉の国民的課題  山上英明
<シリーズ憲法(7)>雇用・労働の今日的状況と現代憲法論  北川善英
<レポート>原水爆禁止2008年世界大会・科学者集会の報告  田村武夫
<本>山下文男著『津波てんでんこ 近代日本の津波史』  松本栄次
真嶋良孝著『いまこそ,日本でも食糧主権の確立を!』  生井兵治
<科学者つうしん>
<『日本の科学者』第43巻(2008年)総目次
<編集後記>  大松重雄

2009年

Vol.44 No.1(通巻492号) 2009.1
<扉のことば>技術者の権利と社会的責務  高木秀男
<特集>現代日本の中小企業問題
 まえがき  八幡一秀
 現代日本の中小企業問題と独占資本--持続可能な社会・経済づくりと中小企業振興の課題  吉田敬一
 現代日本の中小商業問題--生き残り戦略を京都西新道錦会に学ぶ  八幡一秀
 東京の中小業者の営業とくらしの現状--持続可能な地域経済の担い手としての中小業者の役割  三浦岩男
 行政改革と地方統計--日本経済のすそ野を支える中小企業の実態把握を政策の基礎に  菊地進
<談話室>農ある家族の暮らしを--21世紀未来社会論を探る  小貫雅男
<特別レビュー:南部陽一郎・小林誠・益川敏英の3氏のノーベル物理学賞受賞記念>
写真乾板で発見した新素粒子の飛跡--歴史的回顧  丹生潔
<レビュー>「9.11テロ」陰謀説に対する批判的検討--自作自演説は立証可能か  南雲和夫
<シリーズ憲法(8)>軍隊のない国家で憲法第9条を考える  前田朗
<特別ひろば>小林・益川理論とは?  坂東昌子
<本>北川秀樹編『中国の環境問題と法・政策--東アジアの持続可能な発展に向けて』  後藤隆雄
神沼公三郎,奥田仁,佐藤信,前田憲編著『北海道北部の地域社会--分析と提言』  神山智美
<科学者つうしん>
声明「掲載論文等の質を高めるために」
<編集後記>  佐藤克春
事務局長談話「4研究者のノーベル賞受賞が教えるもの」  松川康夫


Vol.44 No.2(通巻493号) 2009.2 
<扉のことば>雨宮処凜さんが秋田でトークショー  左近拓男
<特集>知的財産重視政策の展開と問われる大学の公共性
 まえがき  野村康秀
 大学に対する知的財産政策の歴史的変化と問題点  野村康秀
 国立大学法人の公共性をむしばむ知的財産保護  多羅尾光徳
 民間企業から見た大学の知的財産状況の変化  大山光
 日本のイノベーション創出政策は成功するのか--イノベーション,科学技術,学術をめぐる政策の総合性と的確性  明石博行
<談話室>日本の昆虫調査が目的の「お雇い外国人」英語教師  中村和夫
<レビュー>自由・民主主義と市場経済を通じる社会主義  芦田文夫
<レビュー>現代社会主義経済論の地平--ハーバーマスを超えて  岩林彪
<シリーズ憲法(9)>社会保障裁判50年の歩みと現段階  新井章
<オピニオン>歴史家と科学史家が協力して歴史教科書をつくろう--科学・技術の社会的意義を歴史教育に  菅野礼司
<本>岩佐茂編著『環境問題と環境思想』  牧野広義
岩本正光著『日本国民にとっての朝鮮問題』  三好正毅
田中正著『湯川秀樹のアインシュタイン--戦争と科学の世紀を生きた科学者の平和思想』  望田幸男
木戸衛一・長野八久編著『平和の探求--暴力のない世界をめざして』  生井兵治
<ひろば>村口(2008)「『人体の不思議展』は人間の尊厳を冒す」に同感  上野陽里
「『神学的思考』と『科学的思考』のシェア争い」の観点は「永続的な社会」に有効か--林(2008)へのコメント  嶋田一郎
<科学者つうしん>
<編集後記>  藤田実


Vol.44 No.3(通巻494号) 2009.3
<扉のことば>「ありがとう」  小島信晃
<特集>21世紀社会主義論--新しい社会主義を目指す国々の胎動
 まえがき  長砂實
 ロシアにおける新しい社会主義論  岡田進
 EU新加盟国における新しい選択肢としての社会主義を考える  田中宏
 「中国的特色ある社会主義」の理念と現実  座間紘一
 ラテンアメリカにおける「新しい社会主義」への挑戦  新藤通弘
<談話室>悪意に満ちた批判も新研究分野開拓の妙薬になる  松村皐月
<レビュー>昔話絵本の校正と物語世界--グリム童話「ラプンツェル」をもとにして  塩野谷斉
<レビュー>森林労働環境の改善による健全な森林の育成と林業の活性化  今冨裕樹
<フロンティア>なぜ保育所待機児はなくならないのか  奥野隆一
<シリーズ憲法>休載
<オピニオン>電磁波の健康への影響と規制の動向--わが国も早急に適正な法的規制を  寺岡敦子
<本>笠原義人・香田徹也・塩谷弘康著『どうする国有林』  大浦由美
杉井春子著『格差社会を生きる--男と女の新ジェンダー論』  冬木春子
倉地克直・沢山美果子編『働くこととジェンダー』  関井友子
後藤仁敏著『唯臓論』  生井兵治
<ひろば>太陽光発電と原子力  三好正毅
<科学者つうしん>
<編集後記>  横田力


Vol.44 No.4(通巻495号) 2009.4 
<扉のことば>巨大化する天体望遠鏡  青木和光
<特集>世界金融危機と金融規制の現代的課題
 まえがき  中本悟
 世界的金融危機と現代資本主義  井村喜代子
 サブプライムローン問題とアメリカ住宅ローン市場の変容  豊福裕二
 サブプライムローン証券化の虚構性  高田太久吉
 金融の公共性と社会的責任金融・国際的責任金融  紀国正典
<談話室>数学をめぐる最近の科学・技術政策論的動向  伊藤光弘
<レビュー>ドイツの再生可能エネルギー法による太陽光発電促進策とその経済効果  竹濱朝美
<レビュー>臭素系難燃剤汚染の脅威  泉邦彦
<シリーズ憲法(10)>イラク派兵違憲名古屋高裁判決の今日的意義  小林武
<オピニオン>都賀川土石流災害警戒区域における親水公園の集中豪雨災害からの教訓  田結庄良昭
<本>笠井亮著『政治は温暖化に何をすべきか--日本共産党,ヨーロッパを訪ねて』  三好正毅
鰺坂真・上田浩・宮田哲夫・村瀬裕也編著『日本における唯物論の開拓者--永田廣志の生涯と業績』  伊藤敬
<科学者つうしん>
<編集後記>  山崎哲史


Vol.44 No.5(通巻496号) 2009.5 
<扉のことば>現代の貧困と戦後日本における「学校づくり」の到達点  石井拓児
<特別企画特集>南部陽一郎・小林誠・益川敏英・下村脩4氏の2008年度ノーベル賞受賞記念 その1
 まえがき  生井兵治
 <特別企画座談会>2008年度ノーベル物理学賞受賞者 益川敏英さんを囲んで
  --子ども時代から現在までを語る  益川敏英・九後太一・鈴木恒雄
 オワンクラゲの緑色蛍光タンパク質GFPの発見とその後の展開  大倉正道
<談話室>風を追って60年  吉野正敏
<レビュー>政府の平和主義解釈とその変更--集団的自衛権論を中心に  浦田一郎
<フロンティア>戦時下日本の関東軍国境要塞が映す戦争犯罪  末永恵子
<シリーズ憲法(11)>地方自治の再編と憲法改正論  日詰一幸
<本>大泰司紀之・本間浩昭著『知床・北方四島--流氷が育む自然環境』  横畑泰志
諏訪裕美子・色部裕著『過労死の労災申請--過労死?と思ったら読む本』  刈田啓史郎
<科学者つうしん>
<編集後記>  氏川恵次


Vol.44 No.6(通巻497号) 2009.6 
<扉のことば>南部・小林・益川3氏のノーベル物理学賞受賞に寄せて  小林昭三
<特別企画特集>南部陽一郎・小林誠・益川敏英・下村脩4氏の2008年度ノーベル賞受賞記念 その2
 まえがき  生井兵治
 2008年ノーベル物理学賞『破れた対称性』--日本の素粒子物理学  沢田昭二
 科学技術基本計画と「基礎研究の推進」の現実  野村康秀
 大学における教育・研究のあり方--「大学評価」と「競争的資金」の実態  池内了
 初等中等教育段階における理科教育のあり方--子どもたちの科学的な思考力を育てるために  梶山正明
<談話室>昆虫標本と蔵書を外国の大学に寄贈--定年前に私の「宝物」の安住の地を探す  八田耕吉
<レビュー>「霞ヶ浦導水事業」に対する漁業協同組合と科学者の闘い  川崎健
<シリーズ憲法(12)>地方自治条項の改憲と道州制問題  進藤兵
<オピニオン>大学政策の抜本的転換を--日本科学者会議第17回総合学術シンポジウムからの教訓  北川勝弘・酒井健次・沢田昭二・柘植新・中須賀徳行
<オピニオン>科学・技術革新で地球環境は救えるか  菅野礼司
<本>脇田滋著『労働法を考える--この国で人間を取り戻すために』  前田達男
雨宮処凜・小森陽一著『生きさせる思想--記憶の解析,生存の肯定』  三好正毅
<ひろば>太陽光発電と原子力  三好正毅
<科学者つうしん>
<編集後記>  北川勝弘


Vol.44 No.7(通巻498号) 2009.7 
<扉のことば>民主主義について考えること  千葉正喜
<特集>司法改革をめぐる諸問題
 まえがき  小沢隆一
 法科大学院の現状と課題  小沢隆一
 裁判員制度への官僚と国民の見方  五十嵐二葉
 法教育の進め方--司法制度改革と教育法制改革をふまえて  渡邊弘
<談話室>日本における大地震の強震動観測  清野政明
<レビュー>わが国の森林・林業をめぐる環境の変化とあるべき林業政策  笠原義人
<レビュー>温暖化対策としての排出量取引の問題点と展望  佐藤洋
<レビュー>裁判員に不可欠な吟味技法と表現力--フォーラム「市民は裁判員制度にどう臨むか」の経験をふまえて考える  伊藤宏之
<シリーズ憲法(13)>対テロ戦争と憲法学--B・アッカーマン「Emergency.Constitution」論が示すもの  大河内美紀
<本>畑明郎・田倉直彦編著『アジアの土壌汚染』  関耕平
杉田聡著『買物難民--もうひとつの高齢者問題』  渡邊英俊
大森典子著『歴史の事実と向き合って--中国人「慰安婦」被害者と共に』  田中愛子
井関勉監修、牧里毎治・山本隆編『住民主体の地域福祉論 理論と実践』  長友薫輝
<ひろば>国にNo!といえる「愛国心」やっぱり必要だ--ビル・トッテン著『愛国者の流儀』を読んで  佐藤根大士
<科学者つうしん>
<編集後記>  南有哲


Vol.44 No.8(通巻499号) 2009.8 
<扉のことば>イプセン『人形の家』の上演--未来の扉を開く文学教育  金子幸代
<特集>平和学のすすめ
 まえがき  安斎育郎
 平和概念の発展  安斎育郎
 平和学の歴史的展開  岡本三夫
 平和教育の現状と課題--平和教育の推進のために  村上登司文
 ガルトゥング平和学とトランセンドの活動  藤田明史
<談話室>自費出版と学術書  伊藤良久
<レビュー>核のない世界--実現性の検証  渡植貞一郎
<シリーズ憲法(14)>立川反戦ビラ事件と表現の自由  石埼学
<オピニオン>日中戦争期の同仁会による対中国医療支援  末永恵子
<ひろば>日韓の歴史認識を共有し真の友好親善を!  杉浦公昭
「日本科学者会議京都支部ニュース」バックナンバーのデジタル化完了!  富田道男
ヒトの60兆個の細胞と25兆個の赤血球  宗川吉汪
<本> 碓井敏正著『格差とイデオロギー』  田村太一
加茂年男,岡田知弘,鶴田廣巳,角田英昭著『幻想の道州制--道州制は地方分権改革か』  三好正毅
<第40回定期大会報告・大会宣言・大会決議>
<科学者つうしん>
<編集後記>  生井兵治


Vol.44 No.9(通巻500号) 2009.9 
<通巻500号記念 扉の言葉・入選作品>通巻500号によせて--Humanityに寄り添い高める  宗川吉汪
<通巻500号記念 特集>
 まえがき  生井兵治
 学問のあり方--哲学・思想の観点から  北村実
 経済の分野における日本科学者会議の科学者運動--その奇跡と当面する諸課題  長砂實
 一般教育あるいは教養部--『日本の科学者』で読む  小森田精子
 科学者の社会的責任と『日本の科学者』  安斎育郎
 地球温暖化が農林業に及ぼす影響  本間慎
 レジーム・シフト理論と環境思想・法的概念の変遷 --海洋生物資源の持続可能な利用をめぐって  川崎健
 『日本の科学者』概史--通巻1〜500号(1巻1号〜44巻9号;1966.3〜2009.9)
  の変遷  生井兵治
<通巻500号記念 談話室・入選作品>書字方向から見る平和問題  西山豊
<通巻500号記念 レビュー・入選作品>(1)核燃料再処理問題について--その歴史と現状を考える  市川富士夫
<通巻500号記念 レビュー・入選作品>(2)道路偏重の交通政策で石川県はどうなったか  児玉一八
<通巻500号記念 レビュー・入選作品>(3)スプートニクとポリドナウイルス--この奇妙なウイルスたち  宗川吉汪
<通巻500号記念オピニオン・入選作品>ナショナリズム高揚のために利用される科学・技術有用論--広島の「原爆資料館」の展示方針変更と「大和ミュージアム」人気が示すもの  上野哲
<通巻500号記念 ひろば>『日本の科学者』の<ひろば>欄の変遷と概要  生井兵治
第45期『日本の科学者』編集委員会の発足にあたって  林弘文
『日本の科学者』通巻500号記念公募原稿の入選作品の選考経過  北川勝弘
<編集後記>  前田耕治


Vol.44 No.10(通巻501号) 2009.10 
<扉のことば>素朴でしかも根本的な問いを  深井誠一
<特集>大学・高専法人化の現状と打開策を考える
 まえがき  前田達男
 新自由主義高等教育改革の現段階とその打開策  細井克彦
 金沢大学の組織改編と研究費の推移  直井俊一・木綿隆弘
 法人化後の富山大学の現状と課題--2008年の学長選考問題にもふれて  広瀬信
 福井大学における大学改革の現状と課題  森透・岡崎英一
 法人化後の高専の現状と課題  亀田悦正
<通巻500号記念 談話室・入選作品>科学者と音楽--なかにはこんな科学者もいた  伊藤隆
<レビュー>星野芳郎による「自動車システムの本質的欠陥」論の40年--モータリゼーション批判の史的素描  粟野宏
<レビュー>公共の福祉と経済的自由  多田一路
<シリーズ憲法(15)>憲法九条を世界に生かす--平和と人権の国際貢献をめざして  新倉修
<オピニオン>21世紀の進化理論--異変の促進理論について  広木詔三
<通巻500号記念 本・入選作品>湯浅誠,河添誠編著『“生きづらさ”の臨界--“溜め”のある社会へ』  荒岡作之
<本>O. ギンガリッチ,J. マクラクラン著『コペルニクス』  大松重雄
<科学者つうしん>
<編集後記>  中本悟


Vol.44 No.11(通巻502号) 2009.11 
<扉のことば>大学院生の抱える不安と展望  加賀美太記
<特集>研究が面白い!part4 大学院生の研究紹介
 まえがき  佐藤克春
 プラグマティズムと価値の探求--民主主義教育の観点から  中村清二
 国連開発計画の「現地化」制作--グアテマラからの示唆  真嶋麻子
 公共事業における設計業務の問題に関する一考察  堤忠相
 極低温原子気体に対する化学平衡理論の紹介  松田裕一
 体制転換とロシアの代表制  佐藤史人
 座談会:若手研究者の雇用問題  編集:佐藤克春・山崎哲史
<談話室>平和な世界への転換と科学の役割  長野八久
<レビュー>ナショナル・トラストを訪ねて--持続可能な人間社会を求めて  四元忠博
<レビュー>平和的生存権論の現段階--イラク派遣違憲訴訟,名古屋高裁判決を中心に  奥野恒久
<シリーズ憲法(16)>24条改憲論と家族の現状  杉井静子
<本>川崎健著『イワシと気候変動--漁業の未来を考える』  二平章
宮澤由美著『認知症に向き合う本--治療・予防・介護のアドバイス』  刈田啓史郎
<科学者つうしん>
<編集後記>  大松重雄


Vol.44 No.12(通巻503号) 2009.12 
<扉のことば>「金融資本主義」という言葉は使わない  西川純子
<特集>21世紀の世界と日本の平和構築
 まえがき  沢田昭二
 世界経済危機の深化と米国の世界戦略  増田正人
 米国の軍事戦略と軍事産業基盤  山崎文徳
 平和の地域共同体と日米同盟--新しい世界秩序構築における市民社会の役割  川田忠明
 2010年NPT再検討会議と核兵器条約の具体化・再論:英国内閣文書を読む  浦田賢治
<談話室>“講座派”は乗り越えられたのか? --近代日本技術史の研究に関して  市川浩
<レビュー>アセスメントの到達点と課題--衣浦3号地廃棄物最終処分場を例として  中川武夫
<シリーズ憲法(17)>障害児の性的自律と教育人権--七生養護学校事件一審判決をめぐって  児玉勇二
<フロンティア>国立大学法人におけるパート労働者--その実態と今後の課題  長野祐子
<オピニオン>兵庫県佐用町での豪雨被害の特徴  田結庄良昭
<オピニオン>21世紀に生きる科学者の役割--原発はなぜ恐ろしいのか  篠笥憲爾・赤塚節
<レポート>原水爆禁止2009年世界大会「科学者集会」の報告  金持徹
<本>安藤実編著『富裕者課税論』  塚谷文武
松岡健一著『医学とエンゲルス--社会医学の立場から』  二木立
<科学者つうしん>
・『日本の科学者』第44巻(2009年)総目次
<編集後記>  本田浩邦