*[[イベント情報]](一部の詳細2015年7月〜9月) [#o8b9a413]

**&aname(ev0728osaka){大阪支部・哲学研究会 7月例会}; [#l7d2a62e]

 日時:7月28日(月) 17:00〜
 場所:日本科学者会議大阪支部事務所
 地下鉄天神橋6丁目11番出口を登って出たところを真っ直ぐ前進−大山第2ビ ル4階 (牛丼「松屋」の先隣)
 
 テーマ:「新しい社会主義の定義−資本の暴走制御システム及び普遍的価値達成 の視点から」話題提供者 河野 仁
 
 要旨:
 この3月の哲学研究会で中国のPM2.5で中国の環境対策を例にとり、環境対策と いう各論の世界で、社会主義とは何かということを議論しました。また、1月例 会では科学者会議21世紀社会論研究会の「21世紀社会の将来像と道筋」の紹介を しました。今回は、その延長で、社会主義の定義について論じます。この秋の科 学者会議総合学術研究集会で発表予定のテーマです。
 
 マルクスとエンゲルスは、資本主義社会を分析し、その仕組みを「資本論」で明 らかにした。理論作成に必要な元データは、当時の社会そのものであった. 当 時、資本主義の国家組織が未発達であり、経済恐慌や労働者の生活破壊をコント ロールする多くの法律を持っていなかったので、「生産手段の国有化と計画生 産」が経済恐慌や労働者の生活破壊をコントロールする手法である、とマルクス やエンゲルスは考えた(仮説)。ロシア・ソビエト連邦の崩壊以降、中国やベト ナムにおいても、生産手段の私的所有と市場経済を導入し、国有と併用するに至 り、社会主義あるいは社会主義国家の概念は揺らいでいる。「資本主義の利潤追 求第1主義から生まれる労働者の生活破壊や環境破壊を制御するシステム、労働 法、福祉、環境法等」の観点から社会主義の再定義を試みる.「普遍的価値」と の関係についてOECDのbetter life index等のデータを使って論じる。

**&aname(ev0715okinawa){沖縄支部・琉大分会 被爆・敗戦70年の夏に考える企画}; [#a26a28ee]


 7月15日(水) 18:15〜 琉大理学部105教室
 生協向かいの入口横の教室です
 
 堺 英二郎さん(前琉球大学理学部・物理学)
 琉球大学における平和教育の軌跡と意義
 『核の科学』30年の実践を振り返って
 
 講演者から: 『核の科学』は核問題を中心とする総合的な平和教育であり,その内容は,核反応,放射線,原子力発電など自然科学的基礎から,核兵器,基地 や世界戦略体勢など軍事論,平和と憲法など社会科学的論考,ヒロシマ・ナガサキ,オキナワなどの歴史,さらには,平和運動論まで広範にわたっています.真に平和な沖縄,日本,世界を実現したいと願う多くの担当教員の熱意に支えられて,1984年度に開設して以来現在まで継続しており,今年度までの受講者数は2800名以上になります.講演では,30年間にわたる『核の科学』の実践の歴史と成果について報告する予定です.(さかい えいじろう)
 
 * どなたでもご参加になれます。入場・資料は無料です。お誘い合わせの上お越し下さい。
 * 終了後、学内にて懇親会を行います(一般2千円程度・学生無料)。ご参加ください。
 
 開催趣旨
  沖縄は、核兵器の歴史と深い関係を持っています。沖縄戦によって建設された米軍基地は本土空襲の拠点となり、長崎に原爆を投下したB29爆撃機は、出撃したテニアン島に戻れず、沖縄に帰投しています。戦後、"The Keystone oh the Pacific"として基地の整備拡張がなされた沖縄は、核兵器と毒ガス兵器の大量配備をもって、冷戦態勢の最前線基地として「完成」を見ます。
  沖縄の復帰運動は、「核抜き・本土並み」をめざし、安保条約ではなく平和憲法をもつ日本だからこそ進められました。しかし、今、新基地建設で焦点となっている辺野古の弾薬庫には復帰後も核弾頭が置かれていたとされます。ホワイトビーチは今なお日本で三ヵ所だけの、米軍の原子力推進艦の基地です。同基地が支援する攻撃型原潜部隊は、核巡航ミサイル攻撃の任務を担ってきました。
  米軍占領下の沖縄では、原爆被爆者やビキニなどの核実験被爆者援護が十分に行えませんでした。また、琉大では、本土で初めて発刊された原爆被害の写真集を入手した学生が、これを知らせようと学外で原爆展を開いたことなどを理由に、学生の退学処分を行った(「第一次琉大事件」)痛苦の歴史を持っています。
  こうした沖縄に設置された総合大学たる琉大で、平和教育を、核についての教育を行おうと、JSAのメンバーをはじめ有志教員が集まって勉強会を重ね、教材を自ら整えて共通教育科目「核の科学」は始まりました。いま、その実践は30年を超え、プレテスト・ポストテストの学生の解答資料の蓄積は膨大なものとなっています。この貴重な成果や経験について、その中心メンバーであった堺英二郎さんにお話し頂きます。
  堺さんは、今春、琉大を定年退職され、現在福岡県在住。今回「核の科学」担当の非常勤講師として帰沖しました。退職当時から、「最終講義の代わりに話したい」と希望されていた講演です。皆さまご来聴下さい。
 
 日本科学者会議(JSA)沖縄支部 okinawaあっとjsa.gr.jp
 事務局:〒903-0213 琉大農学部森林保護研究室気付Tel./Fax.098-895-8794


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