若手研究者間題委員会

最近の活動

『日本の科学者』2015年2月号(Vol.50 No.2)「科学者つうしん」〈委員会コーナー〉から

若手研究者問題委員会では,およそ年3回のペースで委員会を開催しております.今年度は,東京,茨城,岐阜,滋賀,京都,岡山から10名程度の委員が集まり,若手研究者をめぐる様々な問題について議論します. 委員会の主の活動内容は,(1)若手研究者の置かれている現状についての交流・共有,(2)若手研究者の交流の場の形成や補助(具体的には,夏の学校や総学の若手企画など),(3)若手研究者のネットワーク構築の三点です.

今年度は例年の活動とともに,上記(3)に力を入れており,新しい取り組みとして,若手研究者のネットワーク構築強化のための会員リストの作成とML(メーリング・リスト)の運用を開始しました.MLに参加したい会員の方がいましたら全国事務局までご連絡ください.

 現在リストには70名弱の若手会員が記載されており,MLを通じて情報交換を行っています.今後はこのMLで会員同士の研究交流の促進や夏の学校への参加呼びかけなどを進めていきたいと思います. また,東京や関西など一定数会員のいる支部では,様々な取り組みが行われていますが,今まではこの情報が広く全国の若手会員に知らされておりませんでした.そのため,地方支部の会員はJSA活動への参加が難しく,孤立しているという問題がありました.今後は各支部での取り組みや研究会の提案など,積極的に情報を共有し,日本科学者会議の活動をより魅力的に行えるよう委員会として,サポートをする予定です.
(柴田 努)

若手研究者問題委員会の活動について(『日本の科学者』2013年10月号より)

若手研究者問題委員会では,およそ年3回のペースで委員会を開催しております. 今年度は,東京,関西,東海地方から9名程度の委員が集まり,若手研究者をめぐる様々な問題について議 論します.

委員会の主の活動内容は,(1)若手研究者の置かれている現状についての交流・共有,(2)若 手研究者の交流の場の形成や補助(具体的には,夏の学校や総学の若手企画など),(3)若手研 究者のネットワーク構築の三点です.

今年度重視している取り組みは,「若手研究者会員名簿」の作成です.若手会員は全国の支 部に分散しているため,その全体的把握は今まで行われてきませんでした.どこの支部にどの ような研究をやっている若手会員がいるのか,という情報が共有されていなかったのです.今 年度はこの点を克服するため,学年や研究分野,キーワード等の情報を集約し,リストを作る 予定です.この作業を通して,会員同士の研究交流の促進や夏の学校への参加呼びかけなどを 進めていきたいと思います.各支部のご協力をよろしくお願いいたします.

また,名簿作成と同時に若手会員のML(メーリング・リスト)も作成する予定です.東京や 関西など一定数会員のいる支部では,様々な取り組みが行われていますが,会員少数の支部は 活動への参加が難しく孤立しているという問題があります.今後は各支部での取り組みや研究 会の提案など,積極的に情報を共有し,日本科学者会議の活動をより魅力的に行えるよう委員 会として,サポートをする予定です.(柴田 努)

「若手研究者問題委員会」をご存知ですか? (『日本の科学者』2010年10月号より)

 JSAには,若手研究者問題委員会というものがあります.その名の通り,若手研究者の問題を扱った委員会で,院生,若手教員を中心に現在活動しています.  若手「夏の学校」や総学,あるいはいろいろなシンポジウムへの参加など,若手研究者に関するさまざまな事柄に関わって活動しています.

 しかし,委員は,委員会を若手に関する「企画・運営委員会」にとどめたくない,さらに発展的な議論,問題提起ができる場にしたい,と思っています.そこで,先日の委員会(2010年7月31日開催)では,そのための最初として,これまでの活動を振り返りながら,若手研究者問題委員会の活動目的は何かを改めて議論しました.そこでは,活動目的(使命)を,@若手研究者の研究活動環境の向上のための働きかけ,A若手研究者の成長の場の提供,組織化,B若手研究者の社会的役割についての検討,の3点にまとめ,それぞれが日々の実践の中で考えていることを交流しました.

 もちろん,このような議論は,若手研究者問題委員会だけが考えるべきことではなく,それぞれの立場で,それぞれの若手研究者が,あるいはすべての科学に携わる人たちが考えるべきことであり,また,きっと考えられていることだろうと思います.若手研究者問題委員会は,こうした,各地域,各世代で考え,実践されていることと交流しながら,それらの課題に中心的に取り組める組織へと発展させたいと思っています.ぜひ,若手研究者問題委員会を知っていただき,成長させていただければと思います.(46期委員長 牧 良明)

活動報告(『日本の科学者』2009年7月号より)

 2008年度から若手研究者問題委員会の活動が本格的に再開した.昨年は,京都で開催した「夏の学校」,第17回総合学術研究集会で の若手企画などに取り組み,両企画とも40名近い参加者を得ることができた.この他にも,委員会を年4回,各地域の持ち回り(5月東 京,7月名古屋,9月・09年3月京都)で開催した.そこでは,若手研究者が置かれている状況についての意見交流や委員会の活動方針に ついて,毎回活発な議論が行われた.

 本委員会では,それらの経験や議論を踏まえ,今年度も引き続き若手研究者の研究環境の改善に取り組む予定である.具体的には, 東京支部で準備が進められている「夏の学校」への協力や,院生間のネットワーク作りの一環としての研究交流会の企画,そして委員 会における若手研究者を取り巻く情勢とその改善点の検討が予定されている.特に,「夏の学校」は,9月上旬の開催に向けて急ピッチ で準備が進んでいる.今年は,ハンセン病関係のフィールドワークと研究交流を主軸にした企画が進んでいる.

 昨年度は活動再開の初年度にあたり,たんなる「企画」委員会にならないように,委員会のあり方を模索する時期であった.それで も定期的に委員会を開催し議論を続ける中で,若手研究者が自分たちで問題に取り組むための筋道が見えつつある.09年は,東京支 部,愛知支部,京都支部から各2名,大阪支部から1名の計7名が中心となって委員会を運営していく予定である.今年も若手研究者の研 究環境の改善に向けて,会員・非会員を問わず問題意識を持つ人々に働きかけられるよう鋭意努力していきたい.

(『日本の科学者』Vol.44 No.7(2009年7月) 「科学者つうしん」<委員会コーナー>より)

最近の活動(「日本の科学者」2005年2月号より)

 若手研究者問題委員会は,大学院生をはじめとした若手研究者を中心に活動しています.私が委員会活動に関わるようになってからは,主に若手研究者相互の研究交流やネットワークづくりに取り組んできました.具体的には年1回開催される「夏の学校」の企画・運営が中心的な活動となっています.
 2004年10月に栃木県足尾で開催された夏の学校は近年希に見る盛況ぶりで,企画・立案に関わった委員会としても,とてもやりがいのあるものでした.参加者も30名近くに達し,フィールドワーク・参加者交流両面で充実した3日間でした.こうした活動イベントを全国各地に広げていくことの重要性を痛感しました.
 さて,委員会活動の今後の方向性としては,夏の学校を通して作ることのできたネットワークの拡大及び活用となると考えています.若手会員数の減少傾向に歯止めをかけるためにも,「JSAに入って良かった」と若手会員が感じる場面をより多く創り出す必要があると感じています.若手会員同士の交流は,そうした意味でとても重要な意味を持っており,ネットワークを日常的に活かせる体制を構築していくことが必要となります.
 現在は,夏の学校参加者で構成されるメーリングリストを立ち上げ,情報交換やイベント紹介等に活用しています.ただ,「夏の学校」という大イベントの終了後は,「花火の後の静けさ」のごとく,活動が下火になってしまうのも事実です.一年を通していかに安定した委員会活動を行っていくのかも大きな課題です.今後は「気軽に交流」をキーワードに,若手研究者が集まりやすい「場」を定期的に作り,会員間の「つながり」を維持・拡大していきたいと考えています.

最近の活動(「日本の科学者」2003年9月号より)

若手研究者間題委員会の活動
 若手研究者問題委員会は,大学院生をはじめとする若手研究者をとりまく課題にこたえて活動することをめざしています.かつてはOD間題などに積極的に取り組んだ時期もありますが,最近では若手会員の強い要求である若手研究者相互の研究交流やネットワークづくりに積極的に取り組んでいます.具体的には毎年の「夏の学校」の開催が中心ですか,最近では一時期の停滞を脱して,大学院生を中心とした会員が自らの手で「夏の学校」づくっを進めることによって活性化を図っています.
 今年の「夏の学校」は,昨年の反省もふまえて,9月13〜15日に名古屋港湾会館を中心に開催されます.会場は名古屋の都心にも近く便利なので,多くの参加者が期待されています.企画も院生の研究交流やつながりづくりはもちろん,最近関心の高まっている平和の問題に関しても院生・若手研究者自身の問題意識にかみあった企画づくりが実行委員会の手で進められています.
 委員会としては,こうした取り組みを通じて,若手会員がいっそう積極的に活動できる科学者会議にしていきたいと考えています.今後の課題としては,「夏の学校」でつくられたネットワークをどう日常的に活かしていくかがあげられます.また,各地で束京のような院生の研究会などの日常的な活動をどのようにつくっていくのかや,各地で地区・支部版の「夏の学校」の開催を支援していくことも課題です.
 大学院生が激増する中で,JSA全体としても若手研究者・大学院生をどのように支援し,JSAならではの魅力を発揮していくのかが課題になっています.こうした活動にとりくむ若手研究者問題委員会への支援,当面は「夏の学校」ヘの多くの参加者の派遺を各支部にお願いします.