JSA学術体制部合同シンポジウム
    “高等教育と科学・技術の真の発展のために” (pdf版ちらし) 
  
  
   今日の悪政と法人化後の国立の大学や研究機関の変質の中で、学術と教育および研究者をめぐ る情勢はかつてなく厳しいものになっています。例えば、国立大学では、過度の競争原理の導入 
  と運営交付金の毎年1%の削減により多くのひずみが生まれています。学長選挙では、学内投票 が反映されない結果が生まれて、大学自治の根幹が揺らいでいます。運営交付金の「競争的経費 
  化」の動きも出てきており、また「改正」教育基本法により大学に対する国のコントロール強化 の根拠ができたことなど、政府、財界の圧力が今後ますます強くなることが予想されます。
   このような時期に、JSA 学術体制部に所属する7つの委員会(科学・技術政策、科学者の権利問 題、大学問題、国公立試験研究機関問題、民間企業技術者・研究者問題、若手研究者問題、女性研 
  究者技術者問題)が協力して、標記のシンポジウムを開催します。この中で、教育と科学・技術全 般および各分野で現れている今日の科学・技術をめぐる危機的状況を明らかにし、科学者全体、各 
  階層、分野、機関で取り組むべき課題や運動の方向について議論したいと考えています。総合討 論において、JSA 各支部からの報告も歓迎します。会員外の方々も誘って、ぜひご参加下さい。
  
  日時:2008 年1 月26 日(土) 10:00〜17:00
  場所:日本大学歯学部3号館(ニコライ堂隣)2F第五講堂(JR 御茶ノ水駅徒歩2分) 
  報告:
      午前の部(10:20−12:00)
  ・明石博行(駒澤大学) :「新自由主義下の科学・技術政策を問う」
  ・湯淺精二(元大阪大学) :「研究者の権利問題と課題」
  
      午後の部(13:00−15:45)
  ・坂東昌子(愛知大学) :「OD問題・ポスドク問題・・・女性研究者が15 年
  先に学んだこと・・・」
  ・石渡眞理子(元東京大学) :「女性研究者・技術者の現状と課題−『第12回女性研究者技術者全国シンポジウム』で学んだこと」
  ・細井克彦(大阪市立大学) :「大学評価の手法と政府・財界の戦略」
  ・牛田憲行(愛知教育大学) :「評価の実態と大学に迫られるもの」
  ・井村治(畜産草地研究所):「国公立研究機関の独法化の現状と問題点」
  ・長田好弘(東京支部) :「研究開発現場でのたたかいのススメ〜科学・技術の正しい発展と安全性のために〜」
  ・酒井士朗(東京支部) :「第3期科学技術基本計画とNTTの職場〜研究者の権利擁護・要求の実現をめざして〜」
  
  ――― 総合討論(16:00〜17:00)―――
  
  会員でなくても、どなたでも参加できます。参加費:500 円(資料代)
  
  お問い合わせは、下記にお願いします。
   日本科学者会議全国事務局:Tel:03-3812-1472, Fax:03-3813-2363, E-mail:mailアットマークjsa.gr.jp
                 主催日本科学者会議学術体制部