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『資本の暴走制御と普遍的価値達成の立場からの社会主義定義 - ヨーロッパ型社会民主主義の探求』

本論文は新自由主義に対応する未来社会論をテーマにしている。この未来社会論では,2つの主題を設定している。一つは法規制による資本の暴走制御,もう一つは人間の普遍的価値の達成。普遍的価値は,国民が健康で文化的な生活を営む基本的人権である①平和,②民主主義(自由,平等,社会的意思決定への参加),③労働基本権,社会福祉・社会保障,④環境保全,の4つをあげた。資本の暴走を制御する法律を作っていくためには,民主主義,市民運動,労働運動が重要である。第2節で社会主義の適してき経緯をを解説した。第3節でヨーロッパ社会民主主義について解説した。第4節で日本における社会・教育・環境関係法と資本の暴走制御システムとしての新しい釈迦主義の定義を述べた。第5節で,OECDの幸福度指数(Better life index)等のいくつかの指標を使って,「新しい社会主義」の目標達成度の国別比較を行った。第6節で,ソ連と東欧社会主義の問題点を整理し,新しい社会主義像との対比を行った。第7節は全体の結論である。
本論文では次のことを強調している。「重要なことは,社会主義の文献解釈ではなく,現実の社会データを帰納的分析することである。その分析結果に,新しい社会主義の概念を見つけることができる」。チルチル・ミチルの青い鳥は「はるか遠い未来の社会」ではなく,現在の社会の中に,我々の目の前にいる。
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